【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】スイカ栽培ガイド

こんにちは、いろはに家庭菜園ブログです。
今回は、夏の風物詩「スイカ」の育て方についてご紹介します。
甘くてみずみずしいスイカを、おうちで育ててみませんか?
スイカの基本情報
- 科目:ウリ科
- 生育適温:25〜30℃(高温を好む)
- 適した土壌pH:6.0〜6.5
- 連作障害:あり(3〜4年はウリ科の作物を避ける)
スイカ栽培の大まかな流れ


3月〜4月
作付けの2〜3週間前
石灰を入れる
堆肥を混ぜる
作付けの1週間前
元肥を入れる
畝立て&マルチを行う

3月下旬〜4月中旬(気温25℃以上が理想)

4月下旬〜5月中旬に定植植え付け

つるが伸び始めた頃(定植から10〜14日後)
着果が確認できた頃(人工授粉後すぐ)
果実がソフトボール大になった頃

巻きヒゲの状態を見る
⇒枯れたら収穫のタイミング
叩いたときの音を確認
⇒「ポンポン」と響くような低くて澄んだ音なら食べごろ!
育てやすい小玉スイカの定番品種
ベニコダマ(紅小玉)
- 小玉ながら甘さが強く、シャリ感も◎
- 果重:約1.5〜2.5kg
- 省スペースで育てやすく、初心者にも人気です。
ヒメマクラ(姫まくら)
- 楕円形で切り分けやすく、お子さまにも食べやすい
- 果肉がしっかりしており、日持ちも良い
- プランター栽培にも対応できます。
育てやすい中玉スイカの定番品種
サマーオレンジ
- 珍しいオレンジ果肉!甘さと香りが特徴的
- 約3〜5kgの中玉サイズ
- 見た目のインパクトも抜群です♪
シュガーベイビー
- 濃い緑の果皮と赤い果肉が特徴
- 甘みが濃く、サイズも手頃(2〜3kg)
- ベランダ栽培にも適しています。
育てやすい大玉スイカの定番品種
甘泉(かんせん)
- みずみずしく、シャリっとした食感が魅力の大玉スイカ。
- 果皮はやや濃いめの緑にしま模様、果肉は濃い赤色で、甘さと爽やかさのバランスが絶妙です。
- 約6〜8kgの大玉サイズ
- しっかり育てれば10kg近くになることも
- 暑さに強く、丈夫で育てやすい品種
- 家庭菜園でも十分育てられる、味重視の定番品種です♪
ラオウ(羅王)シリーズ
「おいしさ」と「見た目の迫力」を兼ね備えた高級感のあるスイカ。
ひと味違う品種に挑戦したい方にぴったりです。
ラオウ(羅王)
- ずっしりと重く、濃厚な甘みとコクのある果肉が特徴
- 果重:約7〜10kgの特大サイズ
- 皮がしっかりしていて割れにくく、日持ちにも優れています
- 高温でも実付きが良く、家庭菜園でも安定した収穫が期待できます
こんじきラオウ(金色羅王)
- 名前の通り、外皮が黄緑色で目を引くユニークな見た目
- 中は鮮やかな黄色い果肉で、甘さも抜群
- 暑さに強く、栽培時期を選ばない優れた品種です
- パーティーや贈り物にも人気♪
ラオウ ザ・スウィート(羅王ザ・スウィート)
- 羅王シリーズの中でも特に甘みを追求したプレミアム品種
- 糖度は13度前後と非常に高く、口に入れた瞬間の甘さが印象的
- 果肉はやわらかめでジューシー、スイカ好きにはたまらない味わいです
どの品種も、しっかりスペースをとって育てれば大きな実が期待できます。
広めのお庭や畑がある方には、大玉スイカの栽培はとってもおすすめですよ♪
ラオウ(羅王)シリーズはここ数年間美味しくて毎年購入いています



タネの購入方法
ホームセンターや園芸店で買う
・実物を見て選べるので安心
・店員さんに相談できる

私の場合、新しい品種に挑戦する際は
必ず店員さんに相談してから購入しています。
通販で買う
・種類が豊富で珍しい品種も見つかる
・レビューを参考にできる
・「固定種」や「無農薬のタネ」も選べる
タネ選びのポイント
✔ 発芽率が高いものを選ぶ(パッケージに記載あり)
✔ 育てる時期に合ったものを選ぶ(春まき・秋まきなど)

種袋の裏側に記載していますので、一度手に取って
見てみてくださいね。
※ダイソーのパッケージでは
上のところに蒔きどきが記載してあります
左下のところに発芽率が記載されています。
- ホームセンターや園芸店:相談しながら選べます
- ネット通販:種類豊富、レビューも参考に♪
- 100円ショップ:お手頃価格でお試しにもぴったり
タネまき時期
3月下旬〜4月中旬(寒冷地では4月中旬〜)(気温20℃以上が理想)
- 地温が25℃以上ないと発芽しにくいため、ポットまきがおすすめです。
- 1つのポットに1~2粒まき、元気な芽を1本だけ残します(間引き)
- 日当たりのよい場所で育苗し、過湿にならないよう注意しましょう。
苗から育てる場合(初心者向け)
良い苗の選び方
✅ 茎がしっかりしている
✅ 葉が大きく、濃い緑色をしている
✅ 病気や害虫の痕がない

植え付け時期
4月中旬〜5月中旬にホームセンターなどで購入
土づくりと植え付け

植える場所の条件
✅ 日当たりが良い
スイカは太陽の光をたっぷり浴びることで、甘くおいしく育ちます。
半日陰だと実のつき方や甘さに影響が出ることも。
✅ 風通しが良い
風通しが悪いと、病気や害虫の原因になります。
株と株の間(80〜100cm)をあけて、密集しないように植えましょう。
✅ 水はけの良い土
スイカは過湿が苦手な野菜です。水がたまる場所や粘土質の土では根腐れしやすくなります。
✅ スペースに余裕があること
ベランダなどで栽培する場合は、**立体栽培(ネット仕立て)**を活用するOK
つるが横にどんどん広がるため、1株あたり1.5〜2㎡以上のスペースを確保しましょう。
「連作障害」に注意!
スイカは**連作障害(れんさくしょうがい)**が出やすい野菜です。
同じ場所で毎年育てると、つる割病や立枯病などの土壌病害が発生しやすくなります。
👉 3〜4年以上ウリ科(キュウリ、メロン、カボチャ、ゴーヤなど)を育てていない場所
を選んで植えるのが安心です♪
どうしても同じ場所に植える場合は、
土壌改良(土の入れ替え・太陽熱消毒)や接ぎ木苗の使用を検討しましょう。
水やりと追肥のコツ
水やりのコツ
✅ 植え付け後から根が活着するまでは、朝と夕方の2回、たっぷりと水を与えましょう(特に乾燥しやすい夏場)
✅ 葉やつるには水をかけず、株元にしっかりと水をあげるのがポイントです。
病気の予防にもつながります。
✅ 実がつきはじめたら、やや乾燥気味の管理が甘さを引き出すコツです。
過湿は実割れや病気の原因になるので注意しましょう。
スイカの追肥のタイミング
スイカの追肥タイミングとポイント
タイミング | 目的・ポイント | 肥料の種類 |
---|---|---|
① つるが伸び始めた頃(定植から10〜14日後) | 株をしっかり育てるための生育促進 | 化成肥料(8-8-8など)または 液体肥料 |
② 着果が確認できた頃(人工授粉後すぐ) | 実を大きく育てる果実肥大のため | カリ分多めの肥料がおすすめ (例:5-10-10) |
③ 果実がソフトボール大になった頃 | 甘みをのせる糖度アップの仕上げ肥 | 少量の追肥、控えめに |
✅ 肥料の与えすぎは、つるボケや実の付きにくさの原因になります。
適切な追肥の例(目安)
- 1回目:植え付け後2〜3週間(根が活着し始めた頃)
- 2回目:つるがよく伸び、子づる・孫づるが展開し始めた頃
- 3回目:果実がこぶし大に育ち始めた頃(肥大期)
使用するオススメの肥料
- 化成肥料(8-8-8など)や有機配合肥料がおすすめです。
- 液体肥料は葉面散布ではなく、薄めて根元に与えるようにしましょう。
よくあるトラブルと対策
🐾 症状 | 🛠️ 原因と対策 |
---|---|
葉が白っぽくなる | うどんこ病の可能性。湿度や風通しが悪いと発生しやすいです。 ➡️ 風通しを良くし、早めに病葉を取り除きましょう。重症の場合は殺菌剤の使用も検討。 |
実が割れる | 急激な吸水による**裂果(れっか)**です。 ➡️ 乾燥が続いた後にたくさん水をやると割れやすくなります。普段から水分を一定に保つように管理しましょう。 |
実がつかない | 受粉不足によるもの。特に雨の日や風のない日は虫が少ないため受粉しにくくなります。 ➡️ 朝のうちに人工授粉をすると確実です。雄花の花粉を雌花にやさしくつけましょう。 |
つるがし折れる | 根腐れやつる割病などの病気が原因のことも。 ➡️ 排水性のよい土にすることが基本。連作を避け、接ぎ木苗の利用や土壌消毒も有効です。 |
まとめ
スイカはやや手間がかかりますが、育てた分だけ大きな実りを楽しめる夏野菜です。
摘心や整枝、適切な水管理を心がければ、甘くて美味しいスイカが収穫できます。
ぜひ、ご家族でスイカづくりにチャレンジしてみてくださいね。