野菜の育て方

【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】スイカ栽培ガイド

家庭菜園で収穫したスイカをカットした様子
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こんにちは、いろはに家庭菜園ブログです。
今回は、夏の風物詩「スイカ」の育て方についてご紹介します。

甘くてみずみずしいスイカを、おうちで育ててみませんか?

スイカの基本情報

  • 科目:ウリ科
  • 生育適温:25〜30℃(高温を好む)
  • 適した土壌pH:6.0〜6.5
  • 連作障害:あり(3〜4年はウリ科の作物を避ける)

いろはにが栽培するスイカ

2025年いろはにが挑戦してみるスイカはこれ

ラオウ(羅王)シリーズはここ数年間美味しくて毎年購入しています

2025年6月、いろはに農園のスイカ苗(羅王)を畑に定植

6月に金色羅王の苗が炭疽病にかかってしまいました。
そのため、新たに羅王を購入しましたよ

育てやすいのスイカの定番品種

小玉スイカの定番品種

ベニコダマ(紅小玉)

  • 小玉ながら甘さが強く、シャリ感も◎
  • 果重:約1.5〜2.5kg
  • 省スペースで育てやすく、初心者にも人気です。

ヒメマクラ(姫まくら)

  • 楕円形で切り分けやすく、お子さまにも食べやすい
  • 果肉がしっかりしており、日持ちも良い
  • プランター栽培にも対応できます。

中玉スイカの定番品種

サマーオレンジ

  • 珍しいオレンジ果肉!甘さと香りが特徴的
  • 約3〜5kgの中玉サイズ
  • 見た目のインパクトも抜群です♪

シュガーベイビー

  • 濃い緑の果皮と赤い果肉が特徴
  • 甘みが濃く、サイズも手頃(2〜3kg)
  • ベランダ栽培にも適しています。

大玉スイカの定番品種

甘泉(かんせん)

  • みずみずしく、シャリっとした食感が魅力の大玉スイカ。
  • 果皮はやや濃いめの緑にしま模様、果肉は濃い赤色で、甘さと爽やかさのバランスが絶妙です。
  • 約6〜8kgの大玉サイズ
  • しっかり育てれば10kg近くになることも
  • 暑さに強く、丈夫で育てやすい品種
  • 家庭菜園でも十分育てられる、味重視の定番品種です♪

ラオウ(羅王)シリーズ

「おいしさ」と「見た目の迫力」を兼ね備えた高級感のあるスイカ。
ひと味違う品種に挑戦したい方にぴったりです。

ラオウ(羅王)
  • ずっしりと重く、濃厚な甘みとコクのある果肉が特徴
  • 果重:約7〜10kgの特大サイズ
  • 皮がしっかりしていて割れにくく、日持ちにも優れています
  • 高温でも実付きが良く、家庭菜園でも安定した収穫が期待できます
こんじきラオウ(金色羅王)
  • 名前の通り、外皮が黄緑色で目を引くユニークな見た目
  • 中は鮮やかな黄色い果肉で、甘さも抜群
  • 暑さに強く、栽培時期を選ばない優れた品種です
  • パーティーや贈り物にも人気♪
ラオウ ザ・スウィート(羅王ザ・スウィート)
  • 羅王シリーズの中でも特に甘みを追求したプレミアム品種
  • 糖度は13度前後と非常に高く、口に入れた瞬間の甘さが印象的
  • 果肉はやわらかめでジューシー、スイカ好きにはたまらない味わいです

どの品種も、しっかりスペースをとって育てれば大きな実が期待できます。
広めのお庭や畑がある方には、大玉スイカの栽培はとってもおすすめですよ♪

苗から育てる場合(初心者向け)

良い苗の選び方


✅ 茎がしっかりしている
✅ 葉が大きく、濃い緑色をしている
✅ 病気や害虫の痕がない

本葉が3〜4枚に育ったスイカ苗

植え付け時期

4月中旬〜5月中旬にホームセンターなどで購入

ポイント

初心者の方はホームセンターで苗を購入するのが失敗が少ないのでオススメです。

土づくりと植え付け

step1『作付けの2〜3週間前』

石灰を使って土の酸性度(pH)を調整します。

スイカの適正なPHは6.0〜6.5(やや酸性〜中性)なので、

事前に石灰をまいて調整します。

step2『作付けの2〜3週間前』

ふかふかの土を作るために、しっかりと堆肥を入れて耕します。

元肥を入れて、土に必要な養分(窒素、リン酸、カリウムなど)を補います。

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初心者向け家庭菜園に挑戦!野菜を育てる土作り
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植える場所の条件

日当たりが良い
 スイカは太陽の光をたっぷり浴びることで、甘くおいしく育ちます。
 半日陰だと実のつき方や甘さに影響が出ることも。

風通しが良い
 風通しが悪いと、病気や害虫の原因になります。
 株と株の間(80〜100cmをあけて、密集しないように植えましょう。

水はけの良い土
 スイカは過湿が苦手な野菜です。水がたまる場所や粘土質の土では根腐れしやすくなります。

スペースに余裕があること
 ベランダなどで栽培する場合は、**立体栽培(ネット仕立て)**を活用するOK
 つるが横にどんどん広がるため、1株あたり1.5〜2㎡以上のスペースを確保しましょう。

「連作障害」に注意!

スイカは**連作障害(れんさくしょうがい)**が出やすい野菜です。
同じ場所で毎年育てると、つる割病や立枯病などの土壌病害が発生しやすくなります。

👉 3〜4年以上ウリ科(キュウリ、メロン、カボチャ、ゴーヤなど)を育てていない場所

 を選んで植えるのが安心です♪

 どうしても同じ場所に植える場合は、
 土壌改良(土の入れ替え・太陽熱消毒)や接ぎ木苗の使用を検討しましょう。

水やりと追肥のコツ

水やりのコツ

植え付け後から根が活着するまでは、朝と夕方の2回、たっぷりと水を与えましょう(特に乾燥しやすい夏場)

✅ 葉やつるには水をかけず、株元にしっかりと水をあげるのがポイントです。
 病気の予防にもつながります。

✅ 実がつきはじめたら、やや乾燥気味の管理が甘さを引き出すコツです。
 過湿は実割れや病気の原因になるので注意しましょう。

スイカの収穫タイミング

3つのポイントを押さえて収穫すると、しっかり熟した甘いスイカが楽しめますよ。
収穫が早いと甘みがのらず、遅すぎると割れてしまうこともあるので、ぜひタイミングを大切にしてみてくださいね。

ツルの巻きひげが茶色く枯れているのが収穫サイン

スイカのツルの近くにある巻きひげ(ツルの一部)が、緑色から茶色に変わり、枯れてきたら収穫のタイミングです。ツルがまだ青々していると、スイカの中身も未熟なことがありますので、茶色くなるのを待ちましょう。

お尻部分が黄色く変色していることも確認

スイカの実がお尻側(地面に接している部分)から黄色く色づいてきたら、熟してきたサインです。緑色のままだとまだ早い場合があります。

軽く叩いてポンポンと響く音がしたらOK

軽く指で叩いてみて、ポンポンと軽やかに響くような音がするものは、熟している証拠です。逆に、ドスンと重い音がするとまだ熟していない可能性があります。

スイカの追肥タイミングとポイント

タイミング目的・ポイント肥料の種類
つるが伸び始めた頃(定植から10〜14日後)株をしっかり育てるための生育促進化成肥料(8-8-8など)または
液体肥料
着果が確認できた頃(人工授粉後すぐ)実を大きく育てる果実肥大のためカリ分多めの肥料がおすすめ
(例:5-10-10)
果実がソフトボール大になった頃甘みをのせる糖度アップの仕上げ肥少量の追肥、控えめに

✅ 肥料の与えすぎは、つるボケや実の付きにくさの原因になります。

注意点

週1〜10日ごとのようなこまめな追肥は、スイカには適さないため注意

適切な追肥の例(目安)

  1. 1回目:植え付け後2〜3週間(根が活着し始めた頃)
  2. 2回目:つるがよく伸び、子づる・孫づるが展開し始めた頃
  3. 3回目:果実がこぶし大に育ち始めた頃(肥大期)

使用するオススメの肥料

  • 化成肥料(8-8-8など)や有機配合肥料がおすすめです。
  • 液体肥料は葉面散布ではなく、薄めて根元に与えるようにしましょう。

よくあるトラブルと対策

🐾 症状🛠️ 原因と対策
葉が白っぽくなるうどんこ病の可能性。湿度や風通しが悪いと発生しやすいです。
➡️ 風通しを良くし、早めに病葉を取り除きましょう。重症の場合は殺菌剤の使用も検討
実が割れる急激な吸水による**裂果(れっか)**です。
➡️ 乾燥が続いた後にたくさん水をやると割れやすくなります。普段から水分を一定に保つように管理しましょう。
実がつかない受粉不足によるもの。特に雨の日や風のない日は虫が少ないため受粉しにくくなります。
➡️ 朝のうちに人工授粉をすると確実です。雄花の花粉を雌花にやさしくつけましょう。
つるがし折れる根腐れつる割病などの病気が原因のことも。
➡️ 排水性のよい土にすることが基本。連作を避け、接ぎ木苗の利用や土壌消毒も有効です。

いろはに農園で起こったトラブル

いろはに農園では毎年スイカ作りに挑戦しています。

2025年にスイカ栽培である日、葉やつるに黒い斑点が現れました。
ネットで調べたところ、炭疽病と発覚しましたので、初めてのことだったので、慌ててしまい
本来の用途とは異なる農薬を散布してしまいました。
園芸店の店員さんに相談したところ、トップジンM(水和剤)で対応出来ると教えて頂きました。

日頃から園芸店で苗を購入している方はトラブルがあった時に気軽に助けてもらえますので
オススメですね。

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まとめ

スイカはやや手間がかかりますが、育てた分だけ大きな実りを楽しめる夏野菜です。

摘心や整枝、適切な水管理を心がければ、甘くて美味しいスイカが収穫できます。

ぜひ、ご家族でスイカづくりにチャレンジしてみてくださいね。

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いろはに農園
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駆け出しブロガー
野菜栽培歴3年の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑を借りて、 家族で野菜作り! 野菜の情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。
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