【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】きゅうり栽培ガイド
自分で育てたキュウリを収穫して味わう――これこそ家庭菜園の醍醐味です。
実際に育ててみると、スーパーのものとは違うシャキシャキ感とみずみずしさに驚くはず。
ただし、キュウリは意外とデリケート。暑さには強い反面、乾燥や病害虫に弱く、こまめなお世話が欠かせません。
今回は、私の家庭菜園での経験をもとに、初心者でも失敗しにくいキュウリの育て方をご紹介します。
きゅうりの基本情報
- 科目:ウリ科
- 生育適温:25〜30℃
- 適した土壌pH:5.5〜6.5
- 連作障害:あり(同じ場所で育てる場合は3〜4年あける)
※育てる地域や品種によって栽培スケジュールが少し変わるので、事前に確認しておくと安心です。
育てやすいきゅうりの定番品種
初心者の方はまずは定番品種を選ぶことをオススメします。
夏すずみ

✅ 特徴:暑さに強く、長期間収穫できる
✅ 育てやすさ:(初心者向け)
✅ おすすめポイント:病気に強く、たくさん収穫できる
家庭菜園の定番!病気に強くて育てやすいので、初心者に最適な品種です。
シャキット

✅ 特徴:果肉がしっかりしていて、歯ごたえ抜群
✅ 育てやすさ:
✅ おすすめポイント:高温でもしっかり育つ
「シャキッ」とした食感が魅力の品種。暑さに強く、真夏でも元気に育ちます!
北進

✅ 特徴:寒冷地でも育てやすい
✅ 育てやすさ:(涼しい地域向け)
✅ おすすめポイント:低温でも育ちやすい
寒い地域で家庭菜園をするならこれ!春先や秋にも栽培しやすい品種です。
苗から育てる場合(初心者向け)
土作り
私がきゅうりを育てるときに大事にしているのが「土作り」。
石灰を使って土の酸性度(pH)を調整します。
きゅうりの適正なPHは5.5〜6.5(やや酸性〜中性)なので、
事前に石灰をまいて調整します。
ふかふかの土を作るために、しっかりと堆肥を入れて耕します。
元肥を入れて、土に必要な養分(窒素、リン酸、カリウムなど)を補います。
きゅうりは水はけと保水性のバランスが良いので、高畝にしてマルチを張るのがベスト。
また泥跳ねにより、病気になることが多い為、
私はこれをやるようになってから病気の発生がぐっと減りました!
良い苗の選び方
✅ 茎が太くしっかりしている
✅ 葉が大きく、濃い緑色をしている
✅ 病気や害虫の痕がない

植え付け
植え付け時期
5月~6月(気温15℃以上)
植え付け手順

▶幅60cm、高さ10cmくらいの畝を作ります。
苗と苗の間は30~40cmほどあけて、ゆったり植えましょう。風通しと日当たりが良くなり、病気予防にもつながります。

▶ポット苗の大きさに合わせて穴を掘る。

▶根を崩さないように注意しながら、取り出す。

▶土を寄せて、株がぐらつかないようにします。
植え付け直後はたっぷりと水を与え、根付きをよくしましょう。
きゅうりのお世話ガイド
支柱立て
- 高さ1.5~2mの支柱を立てる
- ネットやひもを使い、ツルを誘引する
- ツルが巻きつきやすいように、こまめに整える
水やりのコツ
✅ 朝と夕方の2回たっぷり与える(特に夏場)
✅ 葉や実に水がかからないように根元に水を与える
追肥のタイミング
✅ 植え付け2週間後から、1週間に1回肥料を与える
✅ 収穫が始まったらさらに頻度を上げる(5日に1回)


摘心・脇芽かき
主枝の摘心
✅ 本葉5~6枚のところで先端を切る → わき芽が伸びやすくなる
わき芽の管理
✅ 最初の2~3節目のわき芽は取る
✅ それ以降のわき芽は放任OK!
収穫の目安
✅ 長さ18~20cmになったら収穫(品種による)
✅ 早めに収穫すると株が疲れず、長く実がなる
きゅうり栽培のトラブル対策
病害虫対策
うどんこ病
特徴:

葉の表面に白い粉をふいたような斑点が現れます。
放置すると葉が弱り、光合成できなくなります。特に湿気が多く、風通しが悪いときに発生しやすいです。
対策:
- 株間をしっかりとって風通しを良くします。
- 葉が混み合っていたら間引きをして、湿気がこもらないように。
- 初期であれば、感染した葉を早めに摘み取ることで広がりを防げます。
- 予防としては、薄めた牛乳を散布する方法もありますが、こまめな観察が一番の対策です。

ウリハムシ
特徴:

葉に丸い穴をあけて食べる小さな甲虫。特に苗が小さい時期に食害されると、成長が止まってしまいます。
対策:
- 発見したら手で捕まえて駆除します。朝は動きが鈍いためチャンスです。
- 栽培初期から防虫ネットで物理的に侵入を防ぐことが効果的。

まとめ
きゅうりは、ツルを伸ばすスペースとこまめな管理が必要ですが、初心者でも育てやすい野菜です!
✔ 初心者は苗から育てるのがオススメ
✔ 支柱をしっかり立てることで成長がスムーズに
✔ 水やり&追肥を忘れずに、健康なきゅうりを育てよう!
しっかり管理すれば長期間収穫できるので、新鮮なきゅうりをたくさん楽しんでくださいね!
