【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】ナス栽培ガイド

「とろけるような口当たり♪」夏の食卓に欠かせない人気野菜、ナス。
焼いてよし、煮てよし、揚げてもおいしい万能野菜ですね。
実はナスも、家庭菜園で手軽に育てることができるんです。
今回は、私が実際にナスを育てた経験をもとに、初心者の方でもわかりやすく育て方をご紹介していきます。
ナスの基本情報
- 科目:ナス科
- 生育適温:25〜30℃(暑さに強いけれど、寒さは苦手)
- 適した土壌pH:5.5〜6.5
- 連作障害:あり(4年以上あけるのが理想)
育てやすいナスの定番品種
千両二号(センリョウニゴウ)
✅ 特徴:ツヤのある中長ナスで、さまざまな料理に使える万能タイプ
✅ 育てやすさ:初心者向け
✅ 収穫量:安定して多収穫
焼きナス、揚げナス、煮物…どんなお料理にも合う王道の品種です♪
黒陽(コクヨウ)
✅ 特徴:皮がやわらかく、果肉が締まっている
✅ 育てやすさ:初心者〜中級者向け
✅ 収穫量:比較的多めで、長く楽しめます
栽培初期からしっかり実をつけ、味もよく、家庭菜園でも人気の品種です🌿
くろべえ
✅ 特徴:果皮が濃い黒紫色、肉厚でとろける食感
✅ 育てやすさ:中級者向け(肥料切れに注意)
✅ 収穫量:良好、サイズも大きめ
一口食べるととろけるような食感。炒め物やグリル料理にぴったりな品種です♪

千両二号(センリョウニゴウ)を毎年作っています。
とても作りやすくてオススメですよ。
土づくりと植え付け
石灰を使って土の酸性度(pH)を調整します。
ナスの適正なPHは5.5〜6.5(やや酸性〜中性)なので、
事前に石灰をまいて調整します。
ふかふかの土を作るために、しっかりと堆肥を入れて耕します。
元肥を入れて、土に必要な養分(窒素、リン酸、カリウムなど)を補います。
高畝(たかうね)にして水はけをよくする

植える場所の条件
✅ 日当たりが良い
ナスはしっかり日光を浴びることで、実のつきが良くなり、甘みも増します。
✅ 風通しが良い
風通しが悪いと、病気や害虫の原因になります。株と株の間をあけて、密集しないように植えましょう。
✅ 水はけの良い土
ナスは湿気が苦手。水はけが悪い場所では「高めの畝(うね)」を作って、水がたまらないようにすると安心です。
植え付け手順

▶幅50~60cm
高さ10cmくらいの畝を作ります。
苗と苗の間は30~40cmほどあけて、ゆったり植えましょう。
風通しと日当たりが良くなり、病気予防にもつながります。

▶ポット苗の大きさに合わせて穴を掘る。

▶根を崩さないように注意しながら、取り出す。

▶土を寄せて、株がぐらつかないようにします。
植え付け直後はたっぷりと水を与え、根付きをよくしましょう。
「連作障害」に注意!
ナスは**連作障害(れんさくしょうがい)**が出やすい野菜です。
同じ場所で毎年育てると、病害虫が出やすくなってしまいます。
👉 3,4年以上ナス科(ピーマン、トマト、ジャガイモ、シシトウ)を育てていない場所
を選んで植えるのが安心です♪
どうしても同じ場所に植える場合は、土壌改良や接ぎ木苗の使用を検討しましょう。
ナスの日々のお世話ガイド
ナスは家庭菜園でも人気の夏野菜。美味しい実をたくさん収穫するためには、毎日のこまめな管理が欠かせません。
水やりや追肥、摘芯や支柱立てなど、ちょっとしたお世話で株が元気に育ち、収穫も安定しますよ♪
ナスの支柱立て(まっすぐ育てる環境づくり)

植え付けから1週間以内
ナスは実が大きく、枝が倒れやすいため、植え付けと同時に支柱を立てると安心です♪
台風などで倒れてしまうため、早めに支柱を立ててあげましょう。
支柱の立て方
✅ 高さ1.2~1.5mくらいの支柱と支柱を斜めに2本、交差させて結ぶ「合掌式」がオススメ
✅ 苗が風で倒れないように、ひもでゆるく結んで支柱に固定します。
結ぶときは、茎を傷つけないように8の字にふんわりと結んであげましょう。
✅ 茎が伸びてくるにつれて、結び目も少しずつ上へ移動させて支えてあげます。
水やりのコツ
ナスは乾燥に弱いので、水切れに注意が必要です。
表面が乾いたらたっぷりと。夕方も様子を見て調整しましょう
毎朝しっかりと水を与えるのが基本
特に実がつき始めてからは、毎日水やりを
追肥のタイミング
✅ 植え付けから2週間後くらいを目安に、追肥をスタート。
✅ その後は、10日~14日に1回ほど肥料を与えると、実付きがよくなります。
液体肥料や化成肥料など、手軽なもので大丈夫です♪
✅ 特に実がなりはじめるころから、肥料切れに注意しましょう。
摘心(てきしん)と脇芽の整理
ナスは「1番花(最初に咲いた花)」の下で**摘心(てきしん)**を行います。
- 主枝の成長を止め、**側枝(そくし)**を伸ばしてバランスの良い株に育てます
- 3本仕立てが基本(主枝+左右の側枝)
整枝することで風通しがよくなり、病害虫の予防にもなります🍃
収穫
開花から約20日が収穫の目安です♪
ナスは実が十分に膨らんだら、早めに収穫することで株が疲れず、長く収穫を楽しめます。
- 実の表面がツヤツヤして、指で押しても硬さを感じるくらいが収穫の目安です。
- 手で引っ張ると株を痛めるので、ハサミやナイフで軸を切ると安心です。
- 小さめでも早めの収穫が、次の実の成長を促します。
ナス栽培のトラブル対策
- アブラムシ:早めの防除を。牛乳スプレーも効果的です
- テントウムシダマシ:葉の表面に丸い穴が目立つようなら、手で取り除くか、防虫ネットなどで予防を。
- 葉が黄色くなる:水不足・肥料不足・根詰まりの可能性。様子を見て調整を

まとめ
ナスは少し手間がかかるぶん、育てる楽しみや味わいがぐんと増します✨
✔ 苗から育てれば初心者でも安心
✔ 水と肥料をこまめに与えるのがポイント
✔ 摘心や整枝をすることで、丈夫で実りのよい株に♪
たわわに実ったナスを収穫する瞬間は、ほんとうに嬉しくなりますよ☺
ぜひ、ご家庭の菜園でもチャレンジしてみてくださいね🌸