野菜を栽培するにあたって、タネまきから収穫まで一連の流れをまとめています。
各作業について、その目的・作業内容の解説をしているので、参考にして下さいね。
植える計画をたてる
畑をどのように分けて、どこに何を植えるか1年のスケジュールを考えて立てるようにします。
1年間のスケジュール作成及び区分け
根菜、葉物、その他の野菜に畑を区分けする。
春〜夏にかけて収穫する野菜や秋〜冬にかけて収穫する野菜
春(3〜5月): レタス、トマト、人参
夏(6〜8月): モロヘイヤ、ナス、大根
秋(9〜11月): シュンギク、カボチャ、カブ
冬(12〜2月): ほうれん草、冬トマト、ゴボウ
種苗の購入
いろいろな品種のタネや苗が売っていますが、
初心者の方は『トマト』『キュウリ』『ナス』などの定番品種を選ぶことをオススメします。
苗から育てるメリット・デメリット
メリット
- 育苗の手間がかからない
- 苗が販売しているタイミング=植えるタイミング
デメリット
タネから育てるメリット・デメリット
メリット
デメリット
- 育苗の手間は掛かる
- タネを蒔くタイミングを間違えると発芽しない
- タネが余ることがある。
土作り
土作り
作物を育てるためには、「土作り」を行い、適切な土壌環境を整えることが重要です。
- 酸性度(pH)の調整
:石灰を加え、土壌の酸性度を適切に調整します。
- ふかふかの土づくり
:堆肥を投入して土を柔らかくし、通気性や保水性を向上させます。
- 必要な養分の補給
:元肥を施して、作物の生育に必要な栄養分を加えます。
- 畝立て
: 作物の種類や栽培方法に合わせて畝を立てて準備を整えます。
タネまき・育苗・植え付け
野菜の栽培には2つの方法があります。
直播き栽培方法
畑やプランターの土に直接タネをまく「直播き栽培」。
タネのまき方には「すじまき」「点まき」「ばらまき」の3つの方法があります。
移植栽培方法(定植)
畑に植える場所を決め、ポット苗が埋まるくらい穴を
掘っておきます。穴へ水を溜め、水が染み込むのを待つ
株の根元を手で押さえ、逆さにして苗をポットから外す。
ポットから外した苗は土を崩さず、そのまま植え付ける。
管理作業
マルチング
素材としては、黒マルチ、わら、木のチップ、腐葉土などが使われます。
- 雑草の抑制
:マルチングで土を覆うことで、雑草の成長が妨げられます。
- 土の乾燥防止
:蒸発を抑えて水分を保つので、土が乾きにくくなります。
- 温度の調整
:寒い時期には土を暖かく保ち、暑い時期には熱くなりすぎないようにします。
- 病害虫対策
:雨で泥が跳ねない為、作物と直接触れないので、病気や害虫のリスクが減ります。
夏場の雑草抜きはとても大変なので、ぜひ一度試してみてください。
支柱立て・誘引
支柱立て
- 支柱の選び方:
- 長さ
:作物が成長した際の高さを考慮して選ぶ(例:トマトなら2m程度の支柱)。
- 設置方法:
- 支柱を地面に20〜30cmほど差し込み、しっかり固定します。
- 作物の生育方向や配置に合わせて、1本または複数の支柱を使い分けます。
- 支柱の配置:
- 風や雨に耐えられるように、間隔を適切に調整しながら配置します。
誘引
- 目的:
- 作物の茎や枝を支柱に沿わせることで、倒伏を防ぎ、日当たりや風通しを改善。
- 方法:
- 素材
:柔らかいひもや専用クリップを使用します。
伸縮性のある素材を選ぶと、茎が成長しても締め付けすぎる心配がありません。
- 結び方
:茎を傷つけないよう、少しゆるめに結びます。
病害虫対策
環境を整える
- 風通しの確保
:植物の間隔を広げたり、支柱を使って枝葉を広げることで湿気を減らし、病気の発生を防ぎます。
- 適度な水管理
:土が乾きすぎたり湿りすぎたりしないように、水の量やタイミングを調整します。
予防策を取る
- 防虫ネットやマルチング
:ネットで物理的に害虫を防ぎ、マルチングで土壌を清潔に保つことが効果的です。
- 輪作(ローテーション)
:同じ作物を同じ場所に植えるのを避け、病害虫のリスクを減らします。
作物の健康を守る
- 元気な土づくり
:堆肥や有機肥料を使い、栄養たっぷりの土壌を作ることで作物の免疫力を高めます。
- てんとう虫などの天敵の利用
:害虫を食べる生物を活用して自然にコントロールします。
必要に応じた対処
- 自然由来の農薬
:酢など、環境に優しい資材を使うことがおすすめです。
- 農薬の使用
:被害が深刻な場合には、指示通りに正しく農薬を使用します。
環境に合った対策を取ることで作物を病害虫から守ることができます。
収穫
作物が収穫適期を迎えたら、最もおいしいタイミングで収穫しましょう。
収穫時期を過ぎると固くなったり風味が落ちることがあります。
おわりに
今回ご紹介した流れは、あくまでも基本のステップです。続けていくうちに、自分らしい育て方や、お気に入りの野菜がきっと見つかりますよ。
これからも初心者の方にもわかりやすく、やさしい家庭菜園の情報をお届けしてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ABOUT ME

野菜栽培歴3年の30代専業主婦。
おばあちゃんの畑を借りて、
家族で野菜作り!
野菜の情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。