【家庭菜園でよくある悩み】白菜が結球しない原因と、巻かせるための工夫

いろはに農園の白菜防寒対策
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こんにちは、いろはに農園のいろはにです。

植えた白菜がなかなか巻かず、葉だけが広がってしまう…。
家庭菜園では気温の低下や植え付けの遅れが重なると、よく見られる状態です。

いろはに農園でも今年は植え付けが遅れ、外葉が十分育たず結球が進みませんでした。そこでトンネルをかけて保温と風よけを続けたところ、生育の遅れを少しずつ取り戻すことができました。

この記事では、白菜が巻かない原因と、トンネルを使って結球を促すための具体的な工夫をやさしくまとめてご紹介します。

白菜が結球しないよくある原因

白菜は見た目以上に繊細で、条件がそろわないと巻いてくれません。特に家庭菜園で多いのは次の理由です。

植え付け時期が遅れた

最も多い原因がこれです。

白菜は 涼しい時期にぐっと冷え込むことで結球のスイッチが入る 野菜です。
秋の植え付けが遅れると…

  • 外葉が十分に大きくなる前に寒さが来る
  • 生育が追いつかず、結球に必要な葉数が確保できない

という状態になり、巻かずに終わりやすくなります。

肥料不足や肥料過多

白菜は外葉がしっかり育つことで結球の準備が整います。そのため、肥料の量やバランスがとても重要です。

  • 肥料不足の場合
    外葉が小さく、色も薄くなることがあります。リン酸やカリが不足すると葉が厚くならず、中心部が巻き始める力も弱まります。
  • 肥料過多の場合
    特に窒素(チッソ)が多すぎると、葉ばかりが旺盛に広がり、中心部が巻かなくなることがあります。
ポイント

家庭菜園では、元肥と追肥のバランスを意識することがポイントです。

  • 元肥は株元に均等に混ぜ込み、外葉の基礎をしっかり作る
  • 追肥は株の大きさや葉色を見ながら控えめに

このように調整すると、外葉が健康に育ち、結球しやすい状態を作ることができます。

株間が狭い・風通しが悪い

白菜は想像以上に大きくなるため、株間が狭いと葉が広がれず、巻きにくくなります。

虫による外葉の食害

ヨトウムシやアオムシにかじられると、結球に必要な外葉が揃いません。巻き始める前は特に注意が必要です。

今回のいろはに農園の状況

いろはに農園では苗の植え付けが遅れたため、外葉が十分に育たず、このままでは巻かない可能性が高い状態でした。

そこで行ったのが、トンネルによる防寒と生育サポートです。

強すぎない、ほどよい保温で環境を整えてあげることで、生育の遅れを少しずつ取り戻すことができました。

不織布トンネルでできる具体的な工夫

白菜の遅れを挽回するために効果的だったポイントをご紹介します。

夜間の冷え込みをやわらげる

夜の冷気は生育を止めてしまいます。

  • 夜はトンネルをしっかり閉じる
  • 裾を土で押さえて冷気を入りにくくする

これだけで外葉の傷みが減り、結球の準備が整いやすくなります。

晴れた日は軽く換気

日中の温度上昇を防ぐために、

  • 片側の裾を2〜3cm浮かせる
  • 風の強い日は無理に開けず自然換気でOK

蒸れを防ぐことで、健康な葉が育ちます。

冷たい風・霜・雨から守る

冬の乾燥した風は外葉を弱らせてしまいます。
不織布はこれらをやわらげ、株をやさしく守ってくれます。

ゆるやかな保温で生育を後押し

ビニールほど温度が上がりすぎないため、白菜にちょうど良い「やわらかな保温」ができます。

株の様子を外から確認できる

不織布は光を通すので、毎回開けなくても状態を確認できます。

  • 葉色
  • 株の広がり
  • 虫の被害

変化に気づきやすく、早めの対処ができます。

外葉が横に寝る場合はふんわりと縛る

外葉が広がりすぎて巻くきっかけがつかめない場合に有効です。

  • 強く結ばない
  • 形を軽く整える程度でOK
  • 不織布トンネルと併用すると効果UP

トンネルの簡単な作り方

【材料】

  • 不織布または防虫ネット
  • 弓型支柱
  • ひも(軽い固定用)
  • U字ピン、または裾を押さえる土

防虫ネットより不織布のが保温効果が高いのでオススメです。

いろはに農園では不織布がなかったので、防虫ネットで代用しています。

【作り方】

支柱を等間隔(40〜60cm)で刺す
トンネル型支柱

軽いアーチ状に設置します。

不織布や防虫ネットをかける

ピンと張りすぎると、トンネルに力がかかってしまい、倒れてしまうので
ふんわりかけてください。

ポイント

不織布や防虫ネットが風で飛ばされないようにトンネルの両端は土でしっかりとおさえる。

裾を固定する

片側はしっかり押さえ、反対側は換気しやすいよう調整できると便利です。

いろはに農園ではブロックなどで押さえて、いつでも簡単に換気出来るようにしています。

いろはにパパ
いろはにパパ

よくある質問Q&A

Q
虫に葉をかじられてしまった場合、結球は諦めるしかない?

A: まだ巻き始めていない段階なら、手で虫を取り除いたり、家庭菜園向けの安全な防除(BT剤など)で守ると、結球のチャンスを取り戻せます。

Q
不織布トンネルは毎日開けたほうがいい?

毎回開ける必要はありません。不織布は光を通すので、株の様子や葉色、虫害を外から確認できます。日中の温度上昇が強いときだけ裾を少し開けて換気すると良いです。

Q
不織布がない場合は防虫ネットでも代替出来る?

保温効果は控えめ

  • 防虫ネットは通気性が高いため、不織布のような夜間の保温効果はあまりありません。
  • 夜間の冷え込みが厳しいときは、株元に落ち葉やわらかい敷き藁を敷くなど、追加の防寒があると安心です。

まとめ

白菜は、外葉がしっかり育ち、気温がゆるやかに下がっていく中で巻き始める素直な野菜です。

植え付けが遅れてしまうと巻きにくくなりますが、トンネルを活用して環境を整えてあげることで、遅れた株でも結球のチャンスが生まれます。

いろはに農園でも、トンネルのおかげで遅れがちな株がゆっくりと元気を取り戻してくれました。

同じお悩みがある方は、ぜひ今回の方法を試してみてくださいね。

ABOUT ME
いろはに農園
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駆け出しブロガー
野菜栽培歴4年(2021年~)の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑(約400㎡)を借り、家族で家庭菜園を楽しむ主婦です。トマト、タマネギ、ダイコンなどを中心に栽培し、育て方を発信しています。
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