【ピーマンの葉裏にカメムシの卵!?】家庭菜園での発見と被害対策ガイド

ピーマンの収穫をしていたある日、ふと葉の裏に目を向けると、小さな粒のようなものが並んでいました。
よく見ると、それはなんとカメムシの卵…。
他にもよく観察してみるとカメムシの卵が孵化していました。
今回はその時の体験をもとに、カメムシの特徴や被害、家庭菜園でできる対策について、初心者の方にもわかりやすくまとめました。
ピーマンの葉裏に見つけた卵はカメムシでした
発見したときの状況
収穫作業の最中、ふと葉の裏側を覗いてみると、薄いクリーム色の小さな卵が整然と並んでいました。
見た目はつやつやと光っていて、米粒よりも小さな形状。最初は何かわからなかったのですが、調べてみたところ「カメムシの卵」だと判明しました。
卵の特徴



- 丸みを帯びた円筒形
- 葉の裏に20個前後が一直線か円形に並ぶ
- 色は白〜クリーム色、種類によってはグレーっぽいことも
カメムシの卵はとても小さいため、見逃しがちですが、放っておくと数日で孵化してしまいます。
🐛 カメムシとは?
カメムシの基本情報
カメムシ(英名:Stink Bug)は、野菜や果物を好んで汁を吸う害虫です。
独特の強いにおいを放つため「ヘクサムシ」「クサムシ」と呼ばれることもあります。
よく見られる種類
クサギカメムシ
- 全長15mm前後
- 茶褐色の斑点模様
- ピーマンやナスによくつく
アオクサカメムシ
- 全身が鮮やかな緑色
- 種まき後〜果実の成熟期まで出現
- 被害の範囲が広い
ツヤアオカメムシ
- メタリックな緑色
- 見た目は美しいが、強烈なにおいと吸汁被害
カメムシによる被害とは?
ピーマンへの具体的な被害
- 果実の変形:吸汁痕が硬くなり、見た目が悪くなる
- 色ムラ・奇形:成熟過程で吸われると色づきが悪くなる
- 生育の遅れ:養分を吸われることで、株全体の成長が鈍る
他の野菜への影響
カメムシはピーマン以外にも、ナス、エダマメ、オクラ、トマト、インゲンなどの広範囲な野菜を好みます。特に果実の汁を好む傾向があります。

いろはに農園のみかんは、毎年カメムシの被害に悩まされています。
みかんの実が、カメムシに吸汁されてしまうと、変色してしまったり、実が傷んで腐ってしまうこともあります。
見た目だけでなく味にも影響が出てしまうため、とても残念な気持ちになります。
🔍 カメムシの発生時期と見つけ方
発生時期とピーク
- 春〜秋にかけて活動
- 特に梅雨明け~初秋にかけて個体数が増加
- 卵の孵化は気温が高いと数日で行われる
観察ポイント

- 葉の裏側をこまめにチェック
- 朝夕の涼しい時間帯が発見しやすい
- 収穫時には必ず手で葉をめくって確認を
🛡️ 家庭菜園でできるカメムシ対策【7選】
卵を見つけたらすぐに取り除く
卵は見つけ次第、指やテープで優しく取り除きましょう。残しておくとすぐに孵化してしまいます。
防虫ネットを活用する
苗がまだ小さい時期には、防虫ネットで物理的に侵入を防ぐのが効果的です。
コンパニオンプランツを使う
マリーゴールドやバジルなど、虫よけ効果のある植物を近くに植えると忌避効果が期待できます。

黄色の粘着トラップを設置
カメムシは黄色に集まりやすい習性があります。園芸店などで販売されている黄色粘着トラップも有効です。
天敵を利用する(テントウムシなど)
カメムシの卵や幼虫を食べる天敵が自然発生することもあります。農薬を過剰に使わないことで、生態系を活かすこともできます。
ニームオイルなど天然系の防除資材を使用
市販の「ニームオイル」や「やさお酢」など、自然由来の忌避剤も効果があります。
こまめな巡回と早期発見
何よりも大切なのは、日々の観察と早期の対応です。収穫の際は、葉裏や茎の根元も忘れずにチェックしましょう。
⚠️ 防除時の注意点と無農薬での工夫
農薬を使う場合の注意
- 登録された野菜用農薬のみ使用
- 散布は朝夕などの涼しい時間に
- 使用回数や収穫前の安全期間を必ず守ること
無農薬で育てたい方へ
いろはに農園でも、できるだけ無農薬での栽培を心がけています。においの強い「自家製お酢スプレー」や「天然由来の防除資材」を活用しながら、できる限り自然な方法での防除を心がけています。
まとめ:カメムシ対策は観察と予防がカギ
- ピーマンの葉裏に卵を発見したらすぐに取り除く
- カメムシは吸汁によって実に深刻な被害をもたらす
- 防虫ネット・コンパニオンプランツ・粘着トラップが効果的
- 日々の観察と小さな工夫が、健やかな野菜づくりにつながる
👩🌾「いろはに農園」では、これからも自然に寄り添った家庭菜園の記録と学びをお届けしてまいります。カメムシに負けず、美味しいピーマンを育てていきましょうね。