野菜の育て方

【今からでも間に合う!】エダマメのサヤに実が入らない原因と、間引きでぷっくり育てる方法

実が膨らむ前のエダマメ③
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こんにちは、いろはにです。
夏の家庭菜園で人気のエダマメ。うちの畑でも、娘と一緒にタネから育ててきました。

花が咲き、サヤもついて、「いよいよもうすぐ収穫かな?」とわくわくしていたのですが……
いざサヤを触ってみると、中がスカスカ。実が全然育っていないのです。

いろいろと調べたりしたところ、今の時期でもできる対策がいくつかあることが分かりました。その中でも今回は、「間引き」に焦点をあててご紹介します。

🫘 そもそも、なぜサヤに実が入らないの?

🟢 よくある「実が入らない」4つの原因

肥料のあげすぎ(特に窒素)

エダマメは、根に“根粒菌”という菌がついていて、自分でチッソ分をつくる力があります。
そのため、チッソ肥料を多く与えすぎると、茎や葉ばかりが茂り、実がつかないという逆効果に。

✔️ 対策:肥料は控えめに。とくに「花が咲いたあと」は追肥をやめるのが基本です。

開花後の水不足

エダマメは開花期〜結実期に、特に多くの水を必要とする野菜です。
この時期に土が乾くと、実が太らない、しぼんでしまう、ということが起こります。

✔️ 対策:土の表面が乾く前に、たっぷり水やりを。朝と夕の2回が理想的です。

葉の茂りすぎ・日当たり不足

エダマメは光合成でエネルギーを作り、実を太らせます。
でも、葉が混み合っていると、光も風も通らず、サヤの中の実が育ちにくくなります。

✔️ 対策:「間引き」や「下葉かき」で風通しと日当たりを確保しましょう(後ほど詳しく説明します)。

害虫(カメムシなど)の吸汁被害

カメムシがサヤに口を刺して汁を吸うと、中の実が育たずスカスカになることがあります。
外から見ただけでは気づきにくいので要注意です。

✔️ 対策:サヤに茶色い斑点があれば、カメムシの被害の可能性。見つけ次第、捕殺するか、防虫ネットを活用。

✨今からでもできる!サヤをふっくら育てる5つのポイント

項目対策
水やり毎朝たっぷり、気温が高い日は朝夕2回
追肥控えめに。カリウム成分中心で1回だけ
日当たり確保込み合った葉や枝を少し間引く
害虫対策カメムシなどは手取り or トラップで早期発見
自然受粉の補助朝の涼しい時間に株をやさしく揺らす

✂️ 今からでも間に合う!「間引き」で改善する方法

エダマメの実が太るためには、葉の光合成で作られたエネルギーがしっかりとサヤに届くことが大切です。

ところが、葉が密集していたり、株同士が近すぎると――

  • 日光が株の下まで届かない
  • 蒸れやすく病気になりやすい
  • 根のスペースが足りず、栄養が分散してしまう

こうした状態では、実がついても十分に太らず、スカスカのサヤになりやすいのです。

🌱いろはに農園で実践!間引きの手順

いろはに農園でも、サヤができてからのこの時期に間引きを行いました。やりすぎず、“やさしく整える”ことを意識した作業です

混み合っている株を観察する

  • 株と株の間隔:15〜20cm程度空いていない場合は密植の可能性。
  • 葉の込み具合:葉が重なり合っていて、下のサヤに日が当たらない。
  • 弱い株:茎が細く、明らかに元気がない株は候補に。

間引く場所を決める

  • 全体の1/4以下を目安に、少しずつ整理。
  • いきなり多くを取らず、「光と風が通る」を意識。
  • 特に南側からの光が株元に届くようにします。

根元からハサミでカット

  • 手で引き抜くと根を痛めることがあるため、ハサミで根元からカット
  • なるべく朝の涼しい時間帯に行い、作業後はしっかり水やり

葉の整理(軽めの摘葉)

  • 葉が重なっている部分を、1〜2枚だけ切ることで光が差し込みます。
  • 株の上部よりも下部や内側の葉を中心に整理します。

☘️間引き後の変化(いろはに農園の実感)

間引きと摘葉を行って2〜3日後から、株元のサヤが日光を浴び、ぷっくりとしてくる様子が見られるようになりました

また、風通しが良くなったおかげで、朝夕の水やりもしっかり根まで届くように。
病気や虫の被害も減り、全体に健康な色に戻ってきたのが印象的でした。

いろはに農園のひと言

今からでも遅くはありません。
ほんの少し手をかけて、光と風の道を通してあげるだけで、実入りはしっかり改善されます。

❗間引きの注意点

やってはいけないこと理由
一度に大量に間引く株がショックを受け、逆に実が育たない可能性
晴天・日中に作業する葉がしおれやすく、株がダメージを受ける
元気な葉を切りすぎる光合成力が落ちて逆効果になることも

🧺収穫の目安と今後のお世話

  • サヤを指で軽くつまんで、ぷっくりと硬さを感じるようになれば収穫適期
  • 朝の水やりを続けながら、葉の色やサヤのふくらみをよく観察しましょう。
  • 害虫が増える時期なので、カメムシ対策は引き続き忘れずに。

ぎゅっと詰まったエダマメが育ちますように

ふっくらとした緑のサヤを収穫して、湯がいて食べる――
その一口は、きっと「手をかけてよかったな」と思わせてくれるはずです。


ご質問や「こんな状態だけどどうすれば?」などあれば、お気軽にコメントくださいね🍀
これからも、家庭菜園での気づきや失敗も含めて、丁寧にお届けしていきます。

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駆け出しブロガー
野菜栽培歴3年の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑を借りて、 家族で野菜作り! 野菜の情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。
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