【いろはに農園のトウガラシ保存術】天日干しで長く楽しむコツと実践記録

こんにちは、いろはに農園のいろはにです。
この夏、いろはに農園でははじめてトウガラシの栽培に挑戦しました。
無事に収穫できて一安心なのですが……実は、保存方法についてもまったくの初心者。
せっかく育てたトウガラシですから、長く美味しく楽しめるように、しっかり保存していきたいですよね。
そこで今回は、「天日干しで保存するトウガラシ」 に注目して、調べたことと実際にいろはに農園で試してみた工程をまとめてみました。
手順や注意点、保存のちょっとしたコツなどもあわせてご紹介します。
トウガラシ保存の基本は「しっかり乾燥」
トウガラシは水分を含んだまま保存すると、カビが発生したり風味が落ちたりしてしまいます。
とくに日本は湿度が高いため、「水分をいかに飛ばすか」 が最大のポイントになります。
乾燥が甘いと……
- 中心部やタネ周りにカビ
- 表面が黒ずむ
- 辛味や香りがぼやける
一度カビが出てしまうと食用にはできません。そこで、昔ながらの「天日干し」が大いに役立ちます。
天日干しに適した時期と条件
天日干しに適しているのは、
- 晴れが続く秋口(9〜10月ごろ)
- 湿度60%以下の日が続く時期
夏の高温多湿のままでは逆に失敗しやすいので、空気がからっとしてきた頃を選ぶのがおすすめです。
天日干しの条件チェック表
チェック項目 | OKライン |
---|---|
天気予報 | 晴れが3日以上続く |
湿度 | 60%以下 |
風通し | あり(ベランダ・軒下・庭先) |
直射日光 | 午前中はよく当たり、午後は半日陰が理想 |
ズボラでも出来る!トウガラシの天日干し手順
- 水洗いは不要です。
- 畑から収穫したら、葉っぱを取り、土やほこりを 乾いた布かキッチンペーパーでサッと拭くだけ。
- キズがある実や柔らかい実は、見つけたら食用に回して、干すのは元気なものだけにしましょう。
👉 ポイント:細かく選別しなくても「元気な実を残す」くらいで十分です。


- 基本は 直射日光+風通し があればOK。
- 面倒な人は「外に出しっぱなし」で数日間でも乾いていきます。
👉 ポイント:「気がついたら出す・取り込む」くらいでも十分乾きます。
- 晴れが続けば7日ほどで乾きますが、ズボラさんは 2週間くらい置いておくつもりで。
👉 ポイント:「忘れてた!」くらいでちょうどいいのがトウガラシの強さ。
保存方法(天日干し後)
保存容器の選び方
唐辛子がしっかりカラカラに乾いたら、いよいよ保存です。
容器の種類によって、保存期間や香りの持ちが変わってきます。
容器 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
冷凍庫保存 | ジッパー袋や真空袋に入れて冷凍。長期間でも色・香りを保ちやすい | |
ガラス瓶 | 中身が見えるので安心。乾燥剤を入れればさらに◎。遮光瓶なら変色防止もできる | |
金属缶 | 遮光性・気密性が高い。大容量を一気に保存したいときに便利 | |
真空袋 | 空気を遮断できるので酸化防止に優れる。 |
いろはに農園では、基本的に 「ガラス瓶+乾燥剤」 で保存しています。
ただ、収穫量が多い年は瓶だけでは入りきらないこともあります。
そんなときは、余った分を冷凍庫で保存します。
- 完全に乾燥させたトウガラシを、ジッパー袋などに小分けして冷凍。
- 使うときは凍ったまま料理に加えられるので手間もかかりません。
こうして 瓶保存と冷凍保存を組み合わせることで、日常使いも長期保存も安心です。
保存環境のコツ
- 冷暗所に保存するなら「直射日光を避けた棚や戸棚」がおすすめ
- 冷凍保存なら「小分けにしてジッパー袋へ」。使う分だけ取り出せば、霜や結露の心配も少なくなります
トラブル回避の工夫
- 雨の日は無理せず干さない(室内干しに切り替える)
- 夜露対策として夕方には必ず取り込む
- 乾燥後は常温まで冷ましてから瓶や袋に入れる(結露防止)
- 冷凍する場合も「完全乾燥 → 常温で冷ます」を守ればカビ知らず
初心者向けトウガラシ保存Q&A
- Q1:天日干しだけで本当にカビませんか?
-
A:完全に乾燥させ、直射日光と風通しのよい場所で干せば基本的には大丈夫です。
雨や夜露に当たらないよう注意することがポイントです。
- Q2:水洗いしても大丈夫ですか?
-
A:水分が残るとカビの原因になるため、基本は水洗い不要です。
汚れは乾いた布でやさしく拭き取るだけで十分です。
- Q3:冷凍保存すると味や色は変わりますか?
-
A:完全に乾燥した状態で小分けにして冷凍すれば、色・香り・辛味はほとんど変わりません。
解凍もせず、凍ったまま料理に使えます。
- Q4:保存期間の目安はどれくらいですか?
-
瓶+乾燥剤で常温保存:約6か月
冷凍保存:約1年
目安として、香りや色が落ちる前に使い切るのがおすすめです。
- Q5:保存中に湿気やカビが出たらどうすればいいですか?
-
A:湿気が入った場合は、再度天日干しや電子レンジで軽く乾燥させると安心です。
カビが見えた場合はその部分だけ取り除き、残りは別の容器で保存しましょう。
いろはに農園では、瓶保存と冷凍保存を上手に使い分けるのが定番になりつつあります。
ズボラさんでも「干す → 冷ます → 入れる」の3ステップだけで、安心して長く唐辛子を楽しめますよ🌶✨