畑のサプリメント「米ぬか」の活用方法と注意点
こんにちは、いろはに農園です。精米のときに出る「米ぬか」、実は家庭菜園にとって素晴らしい「サプリメント」になることをご存じでしょうか。
今回は、お金をかけずに畑を元気にしたい方に向けて、米ぬかの上手な活用方法をまとめました。
米ぬかとは?家庭菜園で使われる理由
米ぬかは、玄米を精米するときに削り取られる部分です。ここには野菜が喜ぶ栄養がぎゅっと詰まっています。
- 豊富な栄養:窒素・リン酸・カリウムのほか、微量要素や有機物が含まれます。
- 微生物の活性化:土中の微生物のエサになり、土をふかふかに育ててくれます。
- 実肥としての効果:特に「リン酸」が多く、果菜類に向いています。
米ぬかはどこで手に入る?
米ぬかは、身近なところで手に入れることができます。
- お米屋さん:必要な分だけ購入できます。お値段も安く設定されていることが多いです。
- コイン精米機:精米機の横に、ぬかが溜まる箱が設置されています。地域によっては無料で持ち帰ることができるため、コストがかかりません。
- 農産物直売所や道の駅:袋に詰められて販売されていることがあります。
いろはに農園でも、無料で持ち帰ることができる精米機には大変お世話になっています。
利用する際は注意書きなどをよく読み、こぼれたぬかを掃除するなど、マナーを守って大切に使わせていただきましょう。

米ぬかの主な利用方法
土づくり(元肥・土壌改良)
畑を耕す際、米ぬかを薄くまいて混ぜ込むことで、土の中の微生物を活性化させます。
微生物が活発に動くことで、土が小さな団子のようにまとまる「団粒構造」が作られ、水はけと通気性の良いふかふかの土に変わります。
米ぬか発酵(ぼかし肥料)
生のまま使うのが不安な方や、すぐに効果を実感したい方には、発酵させてから使う「ぼかし肥料」がおすすめです。
米ぬかを主原料に、他の資材を混ぜてあらかじめ発酵させておくことで、肥料としての使い勝手が格段に良くなります。
自家製「米ぬかぼかし肥料」の作り方
今回は、初心者の方でも扱いやすく、嫌な臭いが出にくい「好気性発酵(空気に触れさせて作る方法)」の手順をお伝えします。
- 米ぬか:10kg
- 油かす:1kg(窒素分を補い、発酵を助けます)
- 水:適量
- 容器:バケツや、通気性の良い麻袋
- 混ぜ合わせる:バケツなどの容器に、米ぬかと油かすを入れてムラがないようによく混ぜます。
- 加水(一番大切な工程):少しずつ水を加えながら混ぜていきます。水分量の目安は、手でギュッと握ったときに団子になり、指で軽く押すとホロリと崩れるくらい(水分率30〜40%)です。
- 発酵させる:容器に入れ、上から新聞紙やむしろを被せて、雨の当たらない風通しの良い場所に置きます。
- 切り返し(混ぜる作業):1日1回、全体をかき混ぜて空気を入れます。数日すると微生物の活動で熱が出てきますが、これが発酵の合図です。
- 乾燥・完成:2週間から1ヶ月ほどして熱が下がり、甘酸っぱい、あるいは香ばしいお醤油のような香りがしてきたら完成です。その後、薄く広げてしっかり乾燥させると、長期保存が可能になります。
- 温度管理:夏場は発酵が早く進みますが、冬場は温度が上がりにくいことがあります。寒い時期は、お湯(40度くらい)を使って仕込むと発酵がスムーズに始まります。
- 水分の入れすぎに注意:水が多いと腐敗して嫌な臭いが出てしまいます。「少し乾燥しているかな?」と感じるくらいが、失敗を防ぐコツです。
- 虫対策:発酵中は虫が寄りやすいので、防虫ネットを被せるか、通気性の良い袋の口をしっかり閉じて管理しましょう。
米ぬかを使うときの注意点
素晴らしい資材ですが、使いこなすには二つのコツがあります。
入れすぎない
米ぬかは効き目が強いため、過剰投入は禁物です。 特に夏場や気温の高い時期は、急激な発酵による熱やガスで根を傷めることがあります。「控えめ」が基本です。
そのまま表面に放置しない
表面に厚くまきっぱなしにすると、虫が集まったり、カビが発生したりする原因になります。 必ず土と軽く混ぜ合わせ、土の表面に露出させないようにしましょう。
まとめ|米ぬかは「少量・継続」がコツ
米ぬかは、じんわりと畑を育ててくれる心強い味方です。一度に結果を求めず、少量を継続して使うことが、失敗しない一番の近道。
【こんな方におすすめ】
- 肥料代をできるだけ抑えたい方
- 土を自然な形で、少しずつ良くしていきたい方
- 微生物の力を活かした栽培に興味がある方
いろはに農園でも、無理のないペースで取り入れながら、日々の土づくりを楽しんでいます。みなさまの畑でも、ぜひこの「黄金のサプリメント」を試してみてくださいね。

