【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】秋から始めるほうれん草栽培ガイド
こんにちは、いろはに農園のいろはにです。
「家庭菜園を始めてみたいけれど、難しいのはちょっと不安…」そんな方におすすめしたいのが、秋まきのほうれん草です。
タネ播きして育てると、秋から冬の冷え込みで甘みが増し、やわらかな葉が楽しめます。タネをまいてから比較的早く収穫できるため、初心者さんでも育てやすく、毎日の食卓にもすぐ役立つ頼もしい葉ものなんですよ。
この記事では、土づくりから収穫までの流れをひとつずつ丁寧に整理し、家庭菜園でも安心して取り組めるポイントをお伝えしてまいります。
ほうれん草ってどんな野菜?
基本データと栽培ポイント
- 科目:ヒユ科(ホウレンソウ属)
- 栽培開始:タネから(直播きが一般的)
- 発芽適温:15〜20℃前後、発芽は3〜7日程度が目安
- 土壌pH:6.0〜7.0(酸性寄りを嫌うので苦土石灰で調整)
秋まきほうれん草の週別栽培スケジュール
地域差や年による気候差がありますので、目安としてご覧ください。タネ播きを「9月中旬〜10月中旬」に行った場合の一般的な流れです。
タネ播き後、3〜7日ほどで発芽が揃ってきます。まだ根が浅いので、表土が乾かないようにこまめに水やりをして、湿り気を保ちましょう。
双葉がしっかり開いてきます。混み合っている部分を間引き、株間を2〜3cmに整えます。風通しを良くして病気を防ぐことが大切です。
本葉が3〜4枚になったら、1回目の追肥を少量与えます。株間は5〜7cmに広げて、元気に育つスペースを確保してあげましょう。
葉がぐんと大きく育つ時期です。株間を最終的に10cm前後に調整します。肥料は与えすぎないよう様子を見ながら控えめに施しましょう。
ベビーリーフ収穫:タネ播きから2〜3週間ほどで柔らかい若葉を摘み取れます。
株採り収穫:5〜7週間ほどで草丈15〜25cmになり、根元からまとめて収穫可能です。
タネ播き手順【土作り・スジまき】
いろはに農園オススメの品種
寒締め吾郎丸
特徴
- 耐寒性が高い:寒さに当たるほど葉に甘みと旨みが増し、冬でもしっかり育ちます。
- 病気に強く育てやすい:葉が丈夫で、寒さや湿り気が原因の病気に強め。手入れが楽で、安定して収穫しやすい品種です。
- タネ播きの相性が良い:秋のタネ播きで低温期にゆっくり育てる栽培方法と相性抜群。手間をかけずに美味しく育てたいご家庭に向いています。
土づくりの詳しい手順
ほうれん草は初期の発芽と生育が収量を左右します。秋まきに向けて、しっかりと土の基盤を作りましょう。
準備の流れ(時期の目安:タネ播きの2週間〜1か月前)
1㎡あたり約100〜200gを目安に散布し、耕しながらよく混ぜます。酸性土壌を嫌うため、pH6.0〜7.0程度に整えることが発芽と初期生育の安定につながります。
完熟堆肥を1㎡あたり約2〜3kgすき込み、土の保水性と養分バランスを整えます。完熟していない堆肥は発芽不良の原因になるため注意しましょう。
化成肥料や有機配合肥料を1㎡あたり50〜150gを目安に、控えめに施します。秋まきの場合は肥効が長く残りやすいため、特に窒素分の与えすぎに注意します。
深さ20cmほどをしっかり耕し、表土を細かく砕いて播種床を整えます。
幅1m前後の畝を作り、高さは5〜10cm程度のやや高畝にすると排水性が良くなります。播種面は平らにして、覆土の厚さが均一になるよう仕上げてください。
ほうれん草の直播き手順
ほうれん草はタネが小さいので、均一に播くことが発芽の揃いにつながります。以下の手順を意識して、ていねいに作業してみましょう。
- まき溝を作る
- 畝の表面に、深さ約1cmほどの浅い溝を作ります。列の間隔(条間)は20前後cmを目安にすると管理しやすくなります。
- タネをまく
- タネはすじまきにします。1cm前後の間隔で均等に落とすのが理想です。指先で軽くつまむか、小さな種まき器を使うとバラつきが少なくきれいにまけます。
- 覆土と鎮圧
- タネをまいたら、約5mmの薄めの土をかけます。覆土が厚すぎると発芽が遅れるので注意しましょう。その後、手のひらで軽く押さえて土とタネを密着させます。
- たっぷり灌水
- タネ播きの直後は、たっぷりと水を与えます。その後は表土が乾燥しないよう、湿り気を保つことが発芽成功のポイントです。
- 保温・防虫の被覆
- 発芽が揃うまでは、不織布や防虫ネットをベタがけすると安心です。夜間の冷え込みやアブラムシなど初期の害虫から守ってくれます。必ず端をしっかり固定しましょう。
よくある病害虫と対策
アブラムシ
ほうれん草の若葉や茎につきやすく、群生して一気に増える害虫です。
特に秋の晴れた日が続くと発生しやすく、ほうれん草のウイルス病の媒介にもなるため、早めの対処がとても大切です。
対策のポイント:
- 防虫ネットで初期侵入を防ぐ
- 黄色粘着トラップで飛来を抑える
- 石鹸水(薄め)やニームオイルは夕方散布が安心
- 見つけ次第、指で軽くつぶす or セロハンテープで除去
ヨトウムシ
夜になると葉を食べる虫で、見た目は灰色〜黒色のイモムシです。ほうれん草の場合、一晩でかなりの量を食べられてしまうことも。
対策のポイント:
- 日中、株元の土や落ち葉に潜んでいる幼虫を探して除去
- 株周りを雑草・落ち葉を取り除き清潔に
- BT剤(生物農薬)はほうれん草にも使用できるタイプが多く安心
Q & A(よくある質問)
- Q1:タネ播きしても発芽がばらつきます。原因は?
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A:覆土が厚すぎる、土が乾燥しすぎている、タネの鮮度が落ちている可能性があります。薄覆土と一定の湿り気を心がけましょう。
- Q2:葉が黄色くなってしまいます。原因は?
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A:水はけの悪さや肥料切れ、または肥料の与えすぎが考えられます。まず土の状態を確認し、水が溜まりやすい場合は排水を改善してください。肥料不足なら少量追肥を、逆に肥料過多なら水やりで余分な養分を流すと回復しやすいです。
まとめ
ほうれん草は、タネをまいて芽が出る瞬間から、収穫して食卓にのぼるまで、季節ごとの変化を感じさせてくれる野菜です。
土づくりや間引きなど、ひとつひとつの作業を重ねることで、甘みのある葉に育ってくれます。
秋にまいたほうれん草は、寒さにあたることでさらに甘みを増します。ぜひ、ご家庭でも冬ならではの美味しさを味わってくださいね。
