バジルとコンパニオンプランツの魅力|育て方から害虫対策まで【初心者向け】
こんにちは、いろはに農園です。
今回は、家庭菜園でも大人気のハーブ「バジル」の育て方と、より元気に育てるための「コンパニオンプランツ」についてご紹介します。
香りの良いバジルは育てる楽しみと、食べる喜びの両方が味わえる植物です。ぜひご家庭でも育ててみてくださいね。
バジルとは?香りと味わいが魅力の人気ハーブ
バジルは、イタリアンをはじめとする洋風料理や、アジア系のエスニック料理でも重宝される香り豊かなハーブです。
葉をちぎると爽やかで甘みのある香りが広がり、料理に風味をプラスしてくれます。
初心者でも育てやすいハーブ
バジルは栽培の難易度が比較的低く、プランターでも育てられるため、家庭菜園デビューにもぴったり。
日当たりと水やりに少し気を配れば、ぐんぐん育ち、葉をたっぷり収穫できますよ。
使い方いろいろ!料理のアクセントに大活躍
摘みたての葉は、そのままサラダに加えたり、トマトと一緒にカプレーゼにしたり、刻んでパスタやピザのトッピングにするのもおすすめです。
手作りのジェノベーゼソースもバジルがあればおうちで簡単に。
冷凍保存すれば長く楽しめるのも嬉しいポイントです。
家庭菜園におすすめ!栽培しやすいバジル品種
バジルにはいくつかの種類がありますが、栽培のしやすさや用途の広さを考えると、まずは以下の品種からスタートするのがおすすめです。
スイートバジル
特徴
もっとも一般的なバジルで、トマトやチーズとの相性が抜群。
甘くて爽やかな香りが特徴で、家庭菜園でも育てやすく人気の高い品種です。
おすすめポイント
- 成長が早く、春〜夏にぐんぐん育ちます
- 葉がやわらかくて料理に使いやすい
- 摘芯すれば枝分かれして収穫量がアップ
向いている料理
ジェノベーゼ、カプレーゼ、パスタ、ピザ、バジルソース など
ブッシュバジル
特徴
葉が小さく、株がコンパクトにまとまるため、プランター栽培にぴったり。
香りはスイートバジルよりやや控えめですが、やさしい風味が魅力です。
おすすめポイント
- 場所を取らず、見た目もかわいらしい
- ベランダや室内でも育てやすい
- 病害虫にも比較的強く、育てやすい
向いている料理
サラダ、ドレッシング、飾りつけ など
いろはに農園オススメのバジル

今年は初めて、バジルをタネから育てることに挑戦してみました。
思っていたよりも簡単に発芽してくれて、順調に成長しています。4月にタネを播き、6月には畑に植え替えをして、すくすくと育っています。
ダイソーで購入したバジルのタネは、お値段もお手頃で、たっぷり入っているのが嬉しいところです。
初めての方にもおすすめできると思います。家庭菜園でのバジル栽培、ぜひ挑戦してみてくださいね。
バジルの育て方
タネまきの時期と準備
- まきどき:4月下旬〜6月上旬(気温が20℃以上)
- 栽培スタイル:プランター、鉢植え、地植えいずれもOK
- 発芽適温:20~25℃
タネのまき方と発芽管理
- 市販のハーブ用または野菜用培養土を用意します。
- 育苗ポットやプランターに土を入れ、表面をならします。
- バジルの**タネ(バジル)**をパラパラとまきます(まきすぎ注意)。
- 5mmほどのごく薄い土をかぶせます(バジルは好光性種子)。
- やさしく霧吹きで水をかけて、土を乾かさないようにします。
- 発芽まで約5〜10日、明るい場所で管理します。
日当たり・置き場所
- 日当たりの良い場所(1日5時間以上)がおすすめです。
- 真夏は半日陰に置くと葉焼けを防げます。
- 風通しの良い場所に置くと、病害虫も予防しやすくなります。
水やりのポイント
- 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷり与えましょう。
- 常に湿っていると根腐れの原因になるため、乾き気味に管理するのがコツです。
- 水やりは朝の時間帯がおすすめです。
摘芯でわき芽を増やす
本葉が6~8枚ほど育ったら、先端の芽(成長点)をカットしましょう。
これにより、横からわき芽が出て、株がこんもりと育ちます。
定期的に摘芯することで収穫量がグンとアップします。
追肥のタイミング
- 定植から2週間後くらいに、液体肥料を薄めて与えましょう。
- 以降は2〜3週間ごとに与えると元気に育ちます。
- 葉が黄色くなる場合は肥料不足のサインです。
収穫と保存方法
- 高さ15cmほどになったら収穫できます。
- 若い葉は柔らかく、香りも豊かです。
- 使い切れない場合は冷凍保存や乾燥、ジェノベーゼソースに加工すると長く楽しめます。
バジルにつきやすい代表的な害虫
アブラムシ
最もよく見られるのがアブラムシです。
新芽や柔らかい茎に群がり、植物の汁を吸って弱らせます。
バジルの葉の裏を覗いてみて、黒っぽい小さな粒が動いていたらアブラムシの可能性があります。放っておくと繁殖力が非常に強く、あっという間に株全体に広がります。
また、アブラムシが排泄する甘い汁が「すす病」の原因にもなり、葉の表面が黒くなることも。
アブラムシ対策
対策は牛乳スプレー(牛乳をそのまま霧吹き)や、台所にあるお酢を薄めた「自家製お酢スプレー」などが効果的です。
また、テントウムシはアブラムシの天敵です。見つけたら追い払わず、味方としてそっと見守ってあげましょう。

ハダニ
乾燥した時期に発生しやすいのがハダニです。とても小さいため見逃しやすいのですが、葉の裏に白い斑点ができたり、葉色が薄くなっていたら要注意。
バジルは乾燥にやや弱いため、ハダニに狙われやすい環境が整いやすいのです。
ハダニ対策
対策は「湿度を保つこと」
毎朝の水やりの際に、葉の裏にも軽く霧吹きで水をかける「葉水」をしておくと予防になります。
それでも発生してしまった場合は、お酢スプレーや食品由来の農薬「やさお酢」を薄めて散布してみてください。化学農薬を使わずに、安心してハーブを守ることができます。
ヨトウムシ
夜にこっそり活動するヨトウムシは、昼間は土の中に潜んでおり、夜になると若葉をムシャムシャと食べてしまいます。
気づいたときには、茎だけ残っている…ということも。
ヨトウムシ対策
対策は夜の見回りと手取り駆除が基本です。
懐中電灯を片手に、夜に葉を確認すると見つけやすいですよ。株元の土を少し掘ると、眠っている幼虫が見つかることもあります。
大量発生するようなら、「STゼンターリ顆粒水和剤」などの生物農薬を使用するのもおすすめです。自然由来の成分で作られており、家庭菜園でも安心して使えます。
バジルと相性の良いコンパニオンプランツ
コンパニオンプランツとは、近くに植えることで互いに良い影響を与える植物の組み合わせです。
バジルと相性の良い植物
| 組み合わせ植物 | 効果 |
|---|---|
| トマト | 害虫を遠ざける。風味が良くなると言われている。 |
| ニンニク | 強い香りでアブラムシなどを寄せつけにくくする。 |
| トウガラシ | 害虫がつきにくい環境をつくる。 |
| ローズマリー | 土壌を清浄に保ち、香りの相乗効果も。 |

まとめ
- バジルは育てやすく、料理にも使える万能ハーブ
- 正しいタネまき・摘芯・水やりでたくさん収穫できる
- 害虫対策やコンパニオンプランツを活用すれば、より健康に育つ
- トマトとの相性は抜群!一緒に育てて、より良い家庭菜園を楽しみましょう



