初めの家庭菜園

【ズボラでも出来る】ネギのタネ採りガイド

ネギの白い花が茎の先に咲いている様子
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こんにちは、いろはにファームのいろはにです。
今回は【ズボラでも出来る】ネギのタネ採りガイドをご紹介します。

「タネ採りって難しそう…」と思う方も多いですが、ネギは育てっぱなしでも花が咲き、タネができる手間いらずの優等生。
わたしのようなズボラでもちゃんとできた方法を、やさしくお届けしますね。

ネギの基本と、なぜタネを採るの?

ネギには、白い部分を食べる「根深ネギ」と、青い葉の部分を食べる「葉ネギ」があります。スーパーでもよく見かける「九条ネギ」や「下仁田ネギ」など、地域によってもいろいろな品種があります。

ズボラポイント

ネギは多年草なので、ほったらかしておくと翌年、勝手に花が咲きます!

「じゃあ、そのままにしておけばいいの?」と思われたあなた。はい、その通りです(笑)

もちろん、丁寧に育てれば収穫量も安定しますが、家庭菜園なら多少気ままでも大丈夫です。うちの畑でも、去年収穫しそびれたネギから花が咲き、気づいたらタネができていました。

タネが採れるまでの流れ(ざっくりでOK!)

「めんどくさい作業はなるべく省きたい…」そんな方にもぴったり!
今回は、いろはに農園で実際にやってみた、かんたん&気軽なネギのタネ採取方法をご紹介します。
ちょっぴり放置気味でも、ちゃんと採れましたよ♪

タネ採りSTEP

秋〜冬:とにかくネギを育てる
畝に植えた長ネギが順調に育つ様子(2月中旬撮影)

▶タネまきでも苗植えでもOK。10月ごろがタネまきの時期。

ポイント

なるべく元気なネギを選び、1〜2株「採種用」として残しておきます。

春:花が咲く(=ネギ坊主)
ネギの白い花が茎の先に咲いている様子

▶3月〜5月ごろ、ネギの先っぽに花(ネギ坊主)が出てきます。

ポイント

このまま放置でOK。切らずにそのまま見守りましょう。

初夏:タネができてくる
開花後のネギの花から黒いタネが熟し、収穫間近になっている様子

▶ネギ坊主が枯れて茶色っぽくなってきたら収穫タイミング!

注意点

指で軽くこすって黒い小さなタネが出てきたら、もう採れます。

タネの採り方:もっとズボラ式に!

やり方はとてもシンプル。いくつかご紹介しますね。

ズボラ式①:ネギ坊主に袋をかぶせるだけ

  1. ネギ坊主が枯れてきたら、茶こし袋や紙袋をかぶせる
  2. 茎ごとカットして、袋ごと逆さにして吊るす
  3. 1週間〜10日ほどで袋の中にタネが落ちています♪
ズボラポイント

これが一番ラク!虫よけにもなりますし、タネがこぼれず安心です。

ズボラ式②:新聞紙の上で揉むだけ

  1. ネギ坊主を切り取る
  2. 乾いたら新聞紙の上で手でもみもみ
  3. タネとカスをふるいにかけて完成!
ズボラポイント

少し手は汚れますが、道具いらずでスピーディー!

よくある質問(FAQ)

Q
Q1. ネギ坊主はいつ刈り取るのがよいですか?

A.
ネギ坊主が茶色っぽくなり、花が終わって黒いタネが見え始めた頃が収穫の目安です。
地域によりますが、鈴鹿地域では6月中旬~7月上旬ごろが適期です。
遅れるとタネが風で飛んでしまうので、天気予報を見ながら晴れの日に収穫しましょう。

Q
Q2. タネを採ったあとはどうやって乾燥させればいいですか?

A.
刈り取ったネギ坊主は、風通しの良い場所で1週間〜10日間ほど陰干しします。
新聞紙やザルの上に広げたり、逆さに吊るして乾かすとカビ防止になります。
完全に乾いたら、軽く揉んでタネを取り出し、ゴミをふるいで取り除きます。

Q
Q3. 収穫したネギの坊主が黒くならないのですが?

A.
日照不足や雨が多い場合は、開花や受粉がうまくいかずタネができないこともあります。
虫媒介(ハチやアブ)による受粉が必要なので、風通しや日当たりの良い場所で育てるのが大切です。

採れたタネの保存方法

乾燥と保管のポイント

せっかく採ったタネ、カビたり発芽しなくなったらもったいないですね。
少しだけ気をつけて保存しましょう。

  • 乾燥させる:採ったらすぐ使わず、しっかり乾かす(風通しの良い日陰が◎)
  • 密閉容器に入れる:チャック袋・瓶・フィルムケースなど
  • 冷暗所で保管:直射日光と高温を避ける。冷蔵庫の野菜室でもOK
ズボラポイント

「○年○月採種」とメモを書いておくと、次の年に忘れず使えます♪

自家採種ってしても大丈夫?種苗法のこと

「自分で採ったタネをまた育ててもいいのかな…?」と不安に思う方もいるかもしれませんね。

基本的には、家庭菜園など個人の楽しみの範囲であれば、自家採種は問題ありません。

ただし、ちょっとだけ気をつけたいポイントもあります。

登録品種の取り扱いに注意しましょう

市販のネギのタネ袋をよく見ると、「登録品種」や「自家増殖不可」といった表示があることがあります。
これは、品種登録された野菜を許可なく増やして販売したり配布したりすることを防ぐための表示です。

もし、登録品種を知らずに大量に育てて売ってしまうと、「種苗法」に違反することがあります。

家庭菜園なら心配しなくて大丈夫♪

とはいえ、家庭で楽しむ分には特に問題ありません
いろはにファームでも、あくまで食べる分・植える分をちょこっと採って使っています。

🌱ズボラさんにとっては「売る予定はないし、趣味だから大丈夫♪」という感じで、気軽に楽しんでOKです。

ひとことアドバイス

登録品種が心配な場合は、固定種(オープンポリネーション)のタネを選ぶと安心です

市販のタネ袋に表示があるかチェックしておくと安心です

タネから育てるネギ:翌年の楽しみ

自家採取したネギのタネは、秋(10月ごろ)にまくのがちょうど良いタイミング。愛知県のような温暖な地域では、冬越しも比較的しやすいです。

発芽率もよく、1週間〜10日ほどで芽が出ます。

🌱 ズボラポイント:
プランターでもOK。細かいことは気にせず、タネをバラまいてみるだけでも案外育ちます。

まとめ:ズボラでも楽しめるタネ採り生活

ネギのタネ採りは、思ったより簡単で、手間もかかりません。
むしろ「放っておいても咲いて、勝手にタネができる」からこそ、ズボラさんにぴったりのタネ採り野菜です。

🌿まとめポイント🌿

  • ネギは放置で花が咲く
  • ネギ坊主が枯れたらチャンス!
  • 袋でキャッチ or 揉み出しでタネ採取
  • 保存は乾燥&冷暗所でOK
  • 翌年の栽培もゆるっと楽しめる♪

ちょっとの興味とほんの少しの行動で、「自分で採ったタネから育てたネギ」が食卓に並ぶ日がきっとやってきます。

ズボラでも、マイペースでも、いいんです。
家庭菜園は楽しんだもの勝ち。どうぞゆる〜く、ネギとの暮らしを味わってくださいね。

ABOUT ME
いろはに農園
いろはに農園
駆け出しブロガー
野菜栽培歴3年の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑を借りて、 家族で野菜作り! 野菜の情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。
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