【自家製もみ殻くん炭】お金をかけずに土が変わる|効果と作り方
こんにちは、いろはに農園です。
「最近、土が少し硬くなってきたかな」と感じることはありませんか? そんな時、土をふんわりと若返らせてくれるのが「もみ殻くん炭(くんたん)」です。
今回は、家庭菜園の強い味方である「くん炭」の効果と、いろはに農園で実際に行った自作の方法を分かりやすくまとめてみました。
本記事では、市販品ではなく、自作したもみ殻くん炭について紹介しています。
もみ殻くん炭とは
もみ殻を空気を遮りながら炭化させたものが、もみ殻くん炭です。
肥料のように栄養を与える資材ではなく、土の環境そのものを整えるための資材になります。
もみ殻くん炭の主な効果
土をふかふかに
もみ殻くん炭はとても軽く、その一粒一粒に肉眼では見えないほど小さな穴が無数に空いています。この多孔質な構造が、土の中に大切な「隙間」を作ってくれるのです。
- 通気性の向上: 土の中に新鮮な空気が入りやすくなります。
- 排水性の改善: 余分な水がスムーズに抜け、根腐れを防ぎます。
微生物のすみかに
くん炭に空いた小さな穴は、土を豊かにしてくれる有用な微生物たちの絶好のすみかになります。
- 土壌バランスの安定: 善玉菌が増えることで、病原菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
- 連作障害の軽減: 完熟堆肥と一緒に使うことで微生物がより活性化し、毎年同じ場所で育てる難しさを和らげてくれます。
目には見えませんが、土の中ではとても大切な働きをしてくれます。完熟堆肥と一緒に使うと、より効果的です。
肥料を逃がしにくくする
もみ殻くん炭そのものには、ほとんど栄養分は含まれていません。しかし、その表面にある無数の穴が肥料成分をやさしく吸着し、土の中にとどめてくれる働きがあります。
- 保肥力の向上: 雨が降っても大切な肥料成分が流れ出にくくなります。
- 供給の安定: 根が必要なタイミングで、蓄えられた栄養を効率よく吸収できます。
土のpHをゆるやかに安定させる
もみ殻くん炭は「弱アルカリ性」の性質を持っています。
日本の畑は雨の影響で酸性に傾きやすいため、くん炭を混ぜることで土壌のpHをゆっくりと和らげる効果があります。
- pH変化の緩和: 急激な変化を抑え、野菜が育ちやすい穏やかな環境を保ちます。
- 補助的な調整: 石灰のように強いアルカリ分は持たないため、土を傷めにくいのが特徴です。
もみ殻くん炭を使うときの注意点
使いすぎない
使いすぎると、土が乾きやすくなり、せっかくの肥料分が薄まり、行き渡りにくくなる場合があります。
使用量の目安
- 1㎡あたり一握り〜二握り程度
他の資材と一緒に使う
もみ殻くん炭は単独で大量に使うよりも、他の有機資材と組み合わせることでその真価を発揮します。それぞれの資材が持つ役割をくん炭がサポートし、土のバランスをより理想的な状態へと導いてくれます。
- 微生物の活性化: 完熟堆肥や腐葉土と一緒に混ぜることで、くん炭が微生物の格好の住みかとなります。
- 土壌構造の安定: 家庭菜園用の培養土に加えると、さらに水はけと通気性が向上します。
「くん炭+有機資材」の相乗効果で、野菜たちが健やかに育つふかふかな土壌を目指しましょう。
タネ播き直後には注意
発芽したばかりの根はとてもデリケートです。
- タネ播き溝に直接入れる
- 根の周りに集中して入れる
と、乾燥の影響を受けることがあります。
タネ播き前に、畑全体にすき込んでおく使い方が安心です。
もみ殻くん炭を自作
市販のくん炭もありますが、今回はできるだけお金をかけずに、自分たちで作ってみることにしました。
用意するもの
- 乾いたもみ殻
- 一斗缶(フタ付き)
- 金づちと釘(空気穴用)
- レンガ
- 軍手
- 消火用の水
つくり方の流れ

一斗缶にもみ殻を入れます。このとき、量は一斗缶の7割程度にするのがおすすめです。

- 蓋に3〜5か所程度
- 直径は釘1本分くらい

一斗缶を火にかけて加熱していきます。蓋に開けた穴から白い煙が出てきたら、火加減を見ながらそのまま待ちます。
しばらくして煙が少なくなってきたら、一度一斗缶を軽く振り、中のもみ殻が全体的に炭化するように混ぜてください。

白い煙がほとんど出なくなったら、炭化が進んだ合図です。
すぐにフタを開けず、開けた穴を塞いでしばらく時間をおいてから開けるようにしましょう。

完全に冷めたら、できあがったもみ殻くん炭を広げ、しっかり乾燥させて完成です。
まとめ
もみ殻くん炭は、すぐに結果が出る資材ではありません。けれど、毎年少しずつ使い続けることで、
- 土がやわらかくなる
- 根張りが良くなる
- 野菜が安定して育つ
そんな変化を感じられるようになります。
いろはに農園でも、家族と一緒に、土を育てる時間を大切にしていきたいと思います。


