【春の強風・寒さ対策】夏野菜を行燈でやさしく守る方法
こんにちは、いろはに農園です。
立夏を過ぎ、トマトやキュウリ、ナス、ピーマンなどの夏野菜を植え付ける時期になりました。
ですが、この時期は朝晩の冷え込みや春特有の強風がまだ気になる季節です。
せっかく植えた苗が
- 風で茎が折れる
- 寒さで葉が傷む
- 害虫に狙われる
といったトラブルにあうことも少なくありません。
そこで、いろはに農園で毎年行っているのが 「行燈」による苗の保護 です。
今回は、行燈の役割や作り方、実際に失敗して気づいた大切なポイントをご紹介します。
行燈(あんどん)とは?
行燈とは、苗のまわりを囲って 風や寒さから守る簡易カバー のことです。
支柱を立て、その周囲をビニールや肥料袋で囲い、小さな温室のような空間を作ります。
植え付け直後の苗はまだ根が弱く、とてもデリケートです。
この時期にしっかり守ることで、その後の生育が大きく変わります。
行燈で期待できる3つの効果
強風から苗を守る
春の風は、思っている以上に苗へ負担をかけます。
トマトやナス、キュウリなどの苗は、植え付けたばかりの頃は茎が細く、風にあおられると根元がぐらついてしまいます。
その揺れによって、伸び始めたばかりの根が傷むこともあります。
行燈で囲っておくことで風がやわらぎ、苗が物理的に傷つくのを防ぎやすくなります。

行燈せずに定植したカボチャの苗が風で折れてしまいました。

朝晩の冷え込み対策になる
5月ごろまでは、夜になると気温がぐっと下がることがあります。
夏野菜の多くは暖かい地域が原産なので、低温が続くと葉が傷んだり、生育が止まったりしやすくなります。
行燈の中は外よりもわずかに温度が保たれやすく、地温の低下も防いでくれます。
小さな温室のような役割をしてくれるので、寒さ対策としても心強い存在です。
害虫対策にもなる
植え付け直後のやわらかい苗は、害虫にとっても狙いやすい存在です。
特にキュウリやカボチャなどのウリ科野菜では、ウリハムシの被害が出やすくなります。
行燈で周囲を囲っておくと、虫が近づきにくくなり、初期被害を減らす助けになります。

行燈の作り方
特別な道具をそろえなくても、家にあるもので十分作ることができます。
用意するもの
- 支柱(1か所につき4本)
- 透明ビニール、または肥料袋
- 洗濯ばさみ
- ひも
- 苗
支柱の長さの目安
支柱は、40〜60cm程度のものが使いやすいです。
夏野菜の苗を囲う行燈であれば、長すぎなくても十分ですし、細めの園芸支柱で問題ありません。
ただし、苗の高さや畝の状態によって少し前後します。大きく育つ予定の苗なら、少し余裕のある長さを選ぶと安心です。
肥料袋の再利用がオススメ
肥料袋の再利用は特にオススメです。
適度に厚みがあり、風でバタつきにくいので、家庭菜園ではとても使いやすいです。
失敗しない設置のポイント
支柱はケチらず4本使用
以前、いろはに農園では支柱が足りず、3本で行燈を作っていました。
ですが、3本だと中の空間が狭く、風でビニールが内側にたわみ、キュウリの苗に何度もこすれてしまいました。

葉が傷み、苗がかなり弱ってしまいました。

苗から少し離して支柱を立てる
株元から15〜20cmほど離して支柱を立てます。苗の根を傷つけないように気をつけながら、四角形になるように配置すると安定します。
四角形の一辺は、30〜40cmほどを目安にすると、苗との間にほどよい空間ができます。
ビニールの下部は少し浮かせる
風が強い場所では土に埋めて固定する方法もありますが、家庭菜園なら地面から少し浮かせておくのがオススメです。
そうすることで、下から空気が入りやすくなり、蒸れを防ぎやすくなります。
上部は必ず開けておく
行燈は筒状にして、上は開放しておきます。完全に密閉してしまうと、晴れた日の日中に中が高温になりすぎて、苗が傷んでしまうことがあります。
上を開けておくことで、風が抜けて健康な苗を育てやすくなります。
洗濯ばさみでしっかり固定する
支柱とビニールがずれないように、数か所を洗濯ばさみで留めておきます。
これだけでも、強風の日の安心感が違います。
行燈はいつまで必要?
目安としては、植え付け後2〜3週間ほどです。
- 新しい葉が元気に伸びてきた
- 茎がしっかりしてきた
- 夜間の最低気温が安定してきた
このような様子が見られたら、少しずつ外すタイミングを考えていきます。
つけたままにしすぎると、蒸れや病気の原因になることもあるので、天気の良い穏やかな日に外してあげると安心です。
まとめ|植え付け直後こそ、やさしく守る
夏野菜の栽培において、行燈は「風よけ」「防寒」「害虫予防」をまとめて叶えてくれる、とても便利な方法です。
大切なポイントをもう一度おさらいすると、
- 支柱は3本ではなく4本使う
- 支柱の長さは90〜120cm程度が使いやすい
- 苗から少し離して、広めの四角形にする
- 上部は開けて蒸れを防ぐ
- 植え付け直後の2週間ほどは特に丁寧に見守る
この5つです。
守るための工夫が、逆に苗を傷めてしまっては本末転倒です。だからこそ、少しゆとりのある行燈づくりが大切になります。
植え付け直後のやさしいひと手間が、夏のたくさんの実りにつながります。ぜひ今年の夏野菜づくりに取り入れてみてください。
いろはに農園でした。

