【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】ソラマメ栽培ガイド
こんにちは、「いろはに農園」です。
春になると、ぐんぐん茎を伸ばして大きなサヤをつけるソラマメ。
採れたてのソラマメは甘みがあり、ホクホクとした食感を楽しめるのが家庭菜園ならではの魅力です。
しかし、ソラマメは秋にタネを播き、寒い冬を越して翌年の春に収穫する少し栽培期間の長い野菜。
- 「いつタネを播けばいいの?」
- 「冬の寒さは大丈夫?」
- 「春になるとアブラムシだらけになる……」
このように、初めて育てると戸惑うこともあります。
そこで今回は、ソラマメのタネ播きから冬越し、摘芯、収穫まで、家庭菜園での育て方を詳しくご紹介します。
ソラマメってどんな野菜?
- 科目: マメ科ソラマメ属
- 栽培方法: タネ播き(直播き・ポット育苗)
- 生育適温: 15〜20℃
- 適正pH: 6.0〜7.0
- 連作障害: 出やすいため、マメ科の野菜を栽培した場所では4〜5年ほど間隔を空ける
ソラマメの栽培時期
私たちの地域での基本的なスケジュールをまとめました。
- タネ播き:10月下旬~11月上旬
- 植え付け:11月下旬~12月頃
- 冬越し:12月~2月
- 追肥:2月下旬~3月頃
- 開花:3月~4月頃
- 摘芯:草丈が70~80cm程度になった頃
- 収穫:5月頃
土作り・タネ播きの方法
土づくりと畝の準備
ソラマメは酸性の土壌をとても嫌います。タネ播きの2〜3週間前までに、1平方メートルあたり100g程度の苦土石灰をまいて、深くしっかり耕しておきます。
ソラマメの適正pH:6.0〜7.0(弱酸性〜中性)
タネ播きの1週間前になったら、1平方メートルあたり完熟堆肥を約2kg、化成肥料を50g程度まいて土によく混ぜ合わせます。
ソラマメは過湿に弱いため、水はけを良くするための畝を作ります。
- 畝のサイズ:幅60〜70cm、高さ10〜15cm程度
ソラマメの「タネ播き」のコツ

ソラマメのタネをよく見ると、一部に黒い筋のような部分があります。これを「おはぐろ」と呼びます。ここから根や芽が出てきます。
土に対しておはぐろを斜め下(または真下)に向けて、タネを土に差し込むように入れます。
タネの全体をすっぽり土に埋めてしまうのではなく、タネの背中(おはぐろの反対側)が少しだけ土の表面から見えるくらい(「頭隠して尻隠さず」の状態)にします。
タネをセットしたら、たっぷりと丁寧にお水をあげます。
ただし、その後は土が乾くまでお水やりは控えめにしましょう。水分が多すぎると大きなタネが腐ってしまうことがあります。
寒さを乗り越える「冬越し」
11月中旬を過ぎると可愛らしい芽が伸びてきます。ソラマメは本葉4〜5枚ほどの「小さくがっしりした苗」の状態で冬を迎えるのがベストです。
冬の間は地上部はあまり大きくなりませんが、土の中でじっくりと根を伸ばしています。
- 防寒対策 凍結や強い寒風から守るため、株元にワラやもみ殻を敷くか、不織布のトンネルをかけてあげましょう。
春に行う大切なお世話
3月に入り、暖かくなるとソラマメは一気に元気よく大きな茎を何本も伸ばし始めます。
整枝(せいし)
1株につき、太くて元気な枝を5〜6本だけ残し、細い枝や小さな枝は株元からハサミで切り取ってしまいましょう。
支柱立て

ソラマメの枝は風で倒れやすいため、株の周りに支柱を立てて、紐で囲うように優しく固定してあげてください。
追肥と土寄せ
整枝を行う3月上旬頃と、お花が咲き始める3月下旬頃の計2回、株元に化成肥料を軽くパラパラとまき、周囲の土と混ぜ合わせながら株元に土を寄せてあげます(土寄せ)。
これにより、新しい根が張りやすくなり、株がしっかりと安定します。
摘芯
4月頃になると、綺麗な白いお花が咲き終わり、小さなサヤが上を向いてつき始めます。
この時期になったら、伸び続けている枝の先端を5cmほど切り落とします。
上へと伸びるエネルギーを止めることで、サヤの中に栄養をぎゅっと集めることができます。
また、先端の柔らかい葉に集まりやすいアブラムシの予防にもつながります。
収穫のタイミング
5月を過ぎると、いよいよ収穫の季節です。
収穫のサインは以下の3つです。

- サヤが下を向いてくる
- サヤに光沢が出て、筋が黒っぽくなる
- 触ると中のタネがはっきり分かる
よくあるトラブルとその対策
ソラマメ栽培で出会いやすいトラブルと、そのやさしい解決法をまとめました。事前に対策を知っておくと安心ですね。
- アブラムシが大量発生した場合
-
前述の「摘心」を早めに行い、アブラムシの好む柔らかい新芽をなくすことが効果的です。
見つけたら早めに粘着テープなどで取り除くか、お野菜に優しい成分のスプレー(自然派の忌避剤など)を散布してあげてくださいね。
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- 冬の間に葉の先が黒く枯れてしまった
-
小さな痛みの場合は、春になると新しい芽が下から伸びてくるので過度に心配しなくても大丈夫です。
ただし、これ以上の悪化を防ぐために、株元にワラを敷いたり、不織布のトンネルをかけて風よけを作ってあげましょう。
おわりに
ソラマメは「鮮度が命」といわれるほど、収穫後に風味が変化しやすい野菜です。
だからこそ、収穫してすぐに味わえるのは家庭菜園ならでは。
秋にタネを播き、寒い冬を越して育ったソラマメを春に収穫したときの喜びは格別です。
栽培期間は少し長いですが、冬越しの大きさや春のアブラムシ対策、摘芯など、ポイントを押さえれば家庭菜園でも育てることができます。
ぜひ皆さんも、採れたてのソラマメを味わってみてくださいね。

