【残暑を味方に】冬野菜準備の畝づくり完全ガイド——太陽熱消毒からはじめる、土づくり

こんにちは、いろはに農園です。

夏の名残があるこの時期、次に待っているのは冬野菜の季節。

ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー…秋から冬にかけての畑は、ちょっと落ち着いた色合いになりながらも、土の中では野菜たちがゆっくり育っていきます。

そんな冬野菜の栽培を成功させるために、実は**「畝づくり」がとっても大切**。
今日は、残暑を利用して行う太陽熱消毒からの土づくりを、家庭菜園向けにやさしくご紹介します。

冬野菜の畝づくり、夏とは何が違うの？

夏野菜と冬野菜では、同じ畝づくりでもポイントが少し異なります。

夏は高温多湿に負けない水はけと風通しが大事ですが、冬は根を深く張らせるための柔らかさと、寒さ・病害虫対策が重要になります。

冬野菜は生育期間が長く、寒さに向かってじっくり育ちます。

そのため、根がのびのびと成長できる柔らかい土が必要なのです。

残暑を活かす「太陽熱消毒」

冬野菜の畝づくりは、まず土を「リセット」するところから始めます。

残暑の強い日差しと高い気温を利用して、土の中の病原菌や害虫の卵を減らす方法が太陽熱消毒です。

太陽熱消毒手順

畑をきれいにする

まずは、前作の残渣（ざんさ）や雑草をしっかり取り除きましょう。

根っこが残っていると、ビニールの下で腐敗してガスが発生したり、熱の伝わりを妨げたりします。

土をよく耕す

深さ20cmほどを目安に、スコップや鍬で耕します。

ポイント

固くなった土のままでは熱が伝わりにくいため、ふかふかにしておくことがポイントです。

たっぷり水をまく

太陽熱消毒の効果を高める“カギ”は水分です。
乾いた土では熱が表面で止まってしまうため、地中までしっかり湿らせるように水をまきます。

透明ビニールで覆う

厚さ0.02〜0.05mm程度の農業用透明ビニールがおすすめ。

注意点

黒いビニールでは逆効果になりますので注意してください。

約3〜4週間放置

太陽熱消毒は、じっくり時間をかけるのがコツです。

✔ 条件と期間の目安

• 最高気温が30℃を超える晴天が続く時期がベスト。
• 約3〜4週間ほどそのままにしておく。
• 台風や強風の予報が出たら、ビニールの端をもう一度確認し、しっかり固定。

晴れの日が多い夏場なら、地表近くは60〜70℃にも達します。
この熱が雑草のタネや病原菌（フザリウム菌、青枯れ病菌など）を弱らせ、リセットされた健康な土に戻してくれます。

太陽熱消毒後の土づくり

消毒後の土はやや乾き気味です。ここからは、冬野菜が根を深く伸ばせるようにふんわりと仕上げます。

改良資材の目安（1㎡あたり）

※ 苦土石灰は施用後1週間ほどあけてから堆肥や肥料を入れると安全です。

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いろはに農園では、ふかふかの土を目指して、畑にもみ殻を入れています。

最近は、土作りの大切さを改めて感じて、米ぬかと堆肥もプラス。耕耘機で土をふわふわにほぐしながら、冬野菜が元気に育つ環境を作っています。

さらに、米ぬかと堆肥を混ぜることで、土の中の微生物も元気に活動。毎日少しずつ、もっといい土を目指して奮闘中です。

畝づくり

冬野菜向けの畝の高さと幅

冬は雨量が減るため、夏より低め〜普通の高さがおすすめ。
ただし、水はけの悪い場所はやや高めにします。

畝の立て方（やさしい手順）

畝（うね）づくりは、家庭菜園の基本中の基本。

水はけをよくしたり、根が張りやすくなったりと、畝の出来ばえで野菜の生育が大きく変わります。

ここでは、初めての方にもわかりやすいように、やさしい手順でご紹介します。

よくある質問（Q&A）

まとめ

冬野菜の畝づくりは、夏の終わりの太陽熱消毒からスタート。
土をリセットし、ふんわり柔らかく仕上げてから畝を立てれば、寒さに向かっても根がしっかり育ちます。

畑づくりは準備が8割。残暑の今こそ、冬の畑の未来を作る時間です。
次に畑に立つとき、ふっくらした畝と芽吹く冬野菜がきっと迎えてくれますよ。

いろはに農園

駆け出しブロガー

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野菜栽培歴4年（2021年～）の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑（約400㎡）を借り、家族で家庭菜園を楽しむ主婦です。トマト、タマネギ、ダイコンなどを中心に栽培し、育て方を発信しています。