【家庭菜園の土づくり】いろはに農園のぼかし肥料の作り方

ぼかし肥料
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こんにちは、いろはに農園です。

家庭菜園を続けていると、「土の元気が少し弱くなってきたかな」と感じることがあります。そんな時に役立つのがぼかし肥料です。

ぼかし肥料は、有機資材を発酵させて作る肥料で、土の微生物を増やしながら野菜に栄養を届けてくれます。

今回は、いろはに農園で実践している、微生物の力を借りた「ぼかし肥料」の作り方をご紹介します。これからのタネ播きの準備に、ぜひお役立てください。

ぼかし肥料とは?その魅力とメリット

「ぼかし肥料」とは、コメヌカや油粕などの有機資材に、微生物を加えて発酵させた肥料のことです。

通常、コメヌカなどをそのまま土に混ぜると、土の中で分解が始まる際に熱やガスが発生し、大切な野菜の根を傷めてしまうことがあります。

しかし、あらかじめ外で発酵を済ませておくことで、土に負担をかけず、すぐに栄養として吸収されやすい状態にできるのです。

ぼかし肥料を使う主なメリットは、以下の3点です。

肥効がスムーズで根に優しい

微生物によって一度分解されているため、効き目がスムーズでありながら、有機質特有のじわじわとした持続性があります。

土壌微生物の多様性が増す

肥料そのものが「微生物の塊」のようなものです。土に入れることで有益な菌が増え、病害虫に強い「ふかふかの土」へと導いてくれます。

嫌気性発酵なら管理が簡単

今回ご紹介する「空気を抜いて仕込む方法(嫌気性発酵)」は、途中でかき混ぜる手間がなく、忙しい方にもぴったりな作り方です。

いろはに農園のぼかし肥料

いろはに農園では、身近に入手できるものを中心に、発酵を確実にするための資材を組み合わせています。

用意する材料

  • コメヌカ:主原料。窒素・リン酸・カリのバランスが良く、微生物の格好の餌になります。
  • 油粕:窒素分を補い、葉や茎の成長を助けます。
  • :微生物が活動するために不可欠な要素です。
  • カルスNC-R:リサール酵産の微生物資材です。
カルスNC-R

ぼかし肥料づくりで心配なのが、発酵ではなく腐敗してしまうことです。そこで役立つのが微生物資材のカルスNC-Rです。

カルスNC-Rは複合微生物の力で、コメヌカなどの有機物を分解し、発酵が安定しやすくなるため、ぼかし肥料づくりもスムーズに進みます。

また、土の中に残った前作の根や茎などの有機物を分解する働きもあり、畑の環境を整える効果も期待できます。

いろはに農園では、ぼかし肥料づくりだけでなく

  • もみ殻の分解
  • 野菜の残渣処理

など、土づくりにも活用しています。

いろはに農園の配合比

家庭菜園で扱いやすい、いろはに農園オススメの割合です。

材料配合比役割
コメヌカ10ベースとなる栄養と微生物の住処
油粕3生長を促進する窒素成分の強化
カルスNC-R適量発酵のスターター(説明書の規定量)
適量微生物が動くための水分調整

油粕を少し控えめに配合することで、過剰な発熱を抑え、初心者の方でも腐敗のリスクを最小限にすることができます。

ぼかし肥料の作り方

手順

材料をしっかり混ぜる
混ぜる前
混ぜる前

水を入れる前にコメヌカ・油粕・カルスNC-Rを大きめの容器(タライや一輪車)に入れ、ムラがないように手でよく混ぜ合わせます。

ポイント

ここでカルスが均一に混ざることが、成功へのポイントです。

水分調整(一番大切な工程です)

水を少しずつ、数回に分けて加えていきます。一度にたくさん入れると調整が難しいため、「じわじわ」と足していくのがコツです。

【水分の目安】

混ぜ合わせたものを手でギュッと握ってみてください。

ぼかし肥料完成1
ぎゅっと握った状態
ぼかし肥料完成2
「ほろり」と崩れる状態
  • 理想の状態:塊になり、指で軽くつっつくと「ほろり」と崩れる程度。
  • 水分過多:握ったときに指の間から水が滲み出る。
  • 水分不足:握ってもすぐに崩れて粉っぽさが残る。

今回は空気を抜いて密閉するため、水分は「やや少なめ」を意識すると、腐敗のリスクをぐっと下げることができます。

袋に詰めて「空気を抜く」

ここが今回のポイントです。混ぜ終わった材料を、空き容器や厚手の肥料袋などに詰めていきます。

ぼかし肥料袋詰め
  • 袋の選び方:厚手の肥料袋は丈夫で遮光性もあり、ぼかし作りに最適です。
  • 詰め方のコツ:袋の中に空気が残らないよう、上からしっかりと押し固めるように詰めていきます。
  • 密閉:最後は袋の口をしっかりと縛り、完全に空気を遮断します。

いろはに農園では、牛糞堆肥やバーク堆肥の袋を捨てずに保管しています。

それらの袋を再利用して、ぼかし肥料を発酵させるための袋として使っています。

丈夫な袋なので扱いやすく、再利用できるため、家庭菜園でも無駄なく活用できる方法ですよ。

ばあちゃん
ばあちゃん
日陰の涼しい場所で保管

密閉した袋は、直射日光の当たらない倉庫や日陰の涼しい場所で保管します。

嫌気性発酵の場合、酸素を嫌う微生物(乳酸菌など)がゆっくりと働きます。

注意点

途中で袋を開けたりかき混ぜたりする必要はありません。そのまま静かに見守ってあげてくださいね。

季節ごとの熟成期間の目安

ぼかし肥料づくりは、微生物という「生き物」との共同作業です。そのため、気温によって熟成にかかる時間は変わってきます。温暖な地域における、四季ごとの目安をまとめました。

季節熟成期間の目安ポイント
春 (3月〜5月)約1ヶ月〜1.5ヶ月暖かくなるにつれ発酵が進みます。3月仕込みがオススメ。
夏 (6月〜8月)約2週間〜1ヶ月高温のため進みが早いです。直射日光は避けて保管を。
秋 (9月〜11月)約1ヶ月〜1.5ヶ月秋のタネ播きに合わせて、逆算して仕込みましょう。
冬 (12月〜2月)約2ヶ月〜3ヶ月微生物がゆっくり動くため、時間をかけて熟成させます。

発酵成功のサイン

「これ、もう使って大丈夫かしら?」と迷ったときは、袋を開けた際の「香り」でチェックしてみてください。

  • 成功の香り
    嫌な臭いではなく、どこか懐かしい「お漬物」や「甘酸っぱいフルーツのボトリング」のような香りがしてきたら成功です。
  • 見た目
    全体的にしっとりとしており、コメヌカの色が少し濃く落ち着いた印象になります。
注意点

もし、ドブのような不快な臭いがした場合は、水分が多すぎて悪い菌が繁殖してしまった(腐敗した)可能性があります。その場合は、残念ですが使用を控えましょう。

よくあるトラブルと対策

手作りの肥料には失敗がつきものですが、原因を知っていれば怖くありません。

Q
水を入れすぎてしまった場合はどうすればいいですか?

ぼかし肥料づくりでは、つい水を入れすぎてしまうことがありますね。

その場合は、コメヌカを追加して水分を調整しましょう。

Q
虫が発生するのが心配です

今回ご紹介した「空気を抜いて密閉する方法」は、虫対策としても非常に有効です。

虫は発酵中の匂いに寄せられますが、密閉することでそれを防げます。

もし、より慎重に管理したい場合は、肥料袋を二重にするか、密閉できるコンテナ(プラスチックケースなど)の中に入れておくと、さらに安心して保管いただけますよ。

Q
完成したぼかし肥料の保存期間は?

完成してから半年から1年程度が目安です。

ただし、湿気を吸うと再び発酵が始まったり虫が寄ったりするため、涼しくて乾燥した場所で保管し、なるべく早めに使い切るのが理想的です。

Q
ぼかし肥料はいつ使えばいいですか?

元肥として使う場合は、畝づくりのときに土へ混ぜておくのがオススメです。タネ播きや苗の植え付けの 1〜2週間前 に入れておくと、土になじみやすくなります。

追肥として使う場合は、株元から少し離した場所に軽く埋めて使います。

ぼかし肥料で土づくり

ぼかし肥料は、野菜の栄養になるだけでなく 土の微生物を増やす効果 も期待できます。

微生物が増えることで

  • 土がふかふかになる
  • 水はけと水持ちがよくなる
  • 野菜が丈夫に育つ

といった変化につながることもあります。

いろはに農園でも、これから畑の土づくりに活用していこうと思います。

家庭菜園で土を元気にしたい方は、ぜひぼかし肥料づくりに挑戦してみてください。

ABOUT ME
いろはに農園
いろはに農園
駆け出しブロガー
野菜栽培歴5年(2021年~)の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑(約400㎡)を借り、家族で家庭菜園を楽しむ主婦です。トマト、タマネギ、ダイコンなどを中心に栽培し、育て方を発信しています。
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