【キャベツに白いカビ…菌核病かもしれません】原因と家庭菜園でできる対策
こんにちは、いろはに農園です。
収穫したキャベツを切ってみたら、中がやわらかく腐っていて白いカビのようなものが付いていた——そんな経験はありませんか?
春先のキャベツでよく発生する「菌核病(きんかくびょう)」の可能性があります。
見た目では分かりにくく、収穫後に気づくことも多い少し厄介な病気です。
今回は、菌核病の特徴と、家庭菜園でできる現実的な予防方法をまとめます。
菌核病とはどんな病気?
見分けるための典型的な症状
菌核病には、いくつか分かりやすい特徴があります。


- 水がしみたように腐り、葉や芯の部分が、水浸状にやわらかく腐敗します。
- 腐敗部分に白いふわふわした菌糸が広がります。
- 黒い粒(菌核)ができ、進行すると、ネズミの糞のような黒い固まりが現れます。
この黒い粒が「菌核」と呼ばれるもので、次の発生源になります。
菌核病が発生しやすい時期
菌核病は一年中発生する病気ではなく、気温と湿度が合う季節に集中して発生します。
春(3月〜5月頃)
最も発生しやすいのが春です。
- 気温が10〜20℃前後で安定する
- 雨や朝露で株元が乾きにくい
- 葉が重なり、風通しが悪くなる
この条件がそろうことで、土の中の菌が活動し、感染が広がりやすくなります。春キャベツで収穫時に腐敗が見つかるのは、このためです。
秋(10月〜12月頃)
秋も同じように発生しやすい時期です。
- 気温が下がり、菌が活動しやすくなる
- 長雨や夜露で湿度が高くなる
- 生育後半で株元が蒸れやすい
夏と冬に発生が少ない理由
- 真夏の高温・乾燥では菌の活動が弱まる
- 真冬の低温では感染が進まない
そのため、菌核病は「涼しくて湿りやすい春と秋の病気」と覚えておくと管理しやすくなります。
発生しやすい野菜
菌核病はキャベツだけに発生する病気ではなく、多くの野菜に共通して発生する土壌病害です。
特に次のような野菜で発生しやすいことが知られています。
- キャベツ・ハクサイ・ブロッコリー・カリフラワーなどのアブラナ科野菜
- レタス
- ネギ類
- 大豆などのマメ科作物
- キュウリなど一部のウリ科野菜
翌年も発生するのか?
菌核病がやっかいなのは、菌核が土の中で数年間生き残る性質を持つためです。
土に残った菌核は、
- 条件が合う季節に活動を再開
- 胞子を飛ばして葉や茎に付着
- 再び感染
という流れを繰り返します。
つまり、畑の中に「病気の種」が残るタイプの病気です。
今すぐ行いたい対処方法
発病株は必ず畑の外へ持ち出す
菌核病対策でいちばん大切なのはここです。
- 畑に放置しない
- 土にすき込まない
- 堆肥に入れない
病株をそのままにすると、菌核が土に落ちて翌年の原因になります。
周囲の土も軽く取り除く
菌は株元の土にも潜んでいます。抜き取った後、根元周辺の土を少し削り取って処分すると再発防止に効果的です。
予防のための畑づくり
菌核病は薬剤よりも、環境改善の方が効果的です。
水はけを良くする
湿った状態が続くと発生が増えます。
- 畝を高めに作る
- 排水溝を整える
- 水が溜まる場所をなくす
乾きやすい畑が最大の予防になります。
風通しを確保する
葉が込み合うと湿気がこもります。
- 株間をやや広めに取る
- 傷んだ外葉を整理する
これだけでも発生率が下がります。
泥はねを防ぐ
菌は泥と一緒に葉へ付着します。
- マルチを敷く
- 強い雨の後は葉の状態を確認する
地際の汚れを防ぐことが感染防止につながります。
連作を避ける
同じ場所で続けてアブラナ科を育てると、菌が残りやすくなります。
可能であれば、
- 別の科の野菜を挟む
- 作付け場所をずらす
といった工夫が有効です。

夏場に土をしっかり乾かす
高温と乾燥は菌核を弱らせる効果があります。
- 深く耕す
- 太陽に土を当てる
- しっかり乾燥させる
家庭菜園ではとても取り入れやすい方法です。

まとめ
キャベツの内部が腐り、白いカビが出ていた場合は、菌核病の可能性があります。
菌核病は湿気を好み、土に長く残り、環境条件によって発生しやすくなる土壌由来の病気です。
病株を畑の外へ持ち出すこと、畑を乾きやすい環境に整えること、連作を避けることがとても大切です。
この基本管理を続けることで、発生はしっかり抑えられます。
少しの手間が、翌年の畑の健やかさにつながります。同じ症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。

