野菜の育て方

【初心者でも安心!家庭菜園で楽しむ】エダマメ栽培ガイド

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みなさん、こんにちは。いろはにファームのいろはです。
今回は、夏の家庭菜園にぴったりの野菜「エダマメ」の栽培ガイドをお届けします。
緑の莢がぷっくりとふくらむ可愛らしさと、茹でたての美味しさは、自家栽培ならではの楽しみですよね。
娘さんや奥様とご一緒に育ててみてはいかがでしょうか?
初心者さんでも安心して始められるよう、気候に合わせた育て方を丁寧にご紹介します。

エダマメの基本データ

  • 作物名:エダマメ(未成熟ダイズ)
  • 科名:マメ科(ダイズの一種)
  • 好適土壌酸度:pH 6.0〜6.5
  • 草丈:およそ50〜70cm
  • 栽培期間:およそ80〜110日(品種により異なる)
  • 日当たり:日なたで風通しが良い場所が適しています。

品種選び(早生・中生・晩生)

エダマメには収穫時期や栽培期間の違いで「早生種」「中生種」「晩生種」があります。
初心者さんには育てやすく収穫時期が安定しやすい早生種がおすすめです。

  • 早生種:春まき〜初夏収穫に向き、家庭菜園向けに最適。
  • 中生種:春〜初夏にまき、夏〜晩夏に収穫。
  • 晩生種:夏まき、秋収穫向き。

品種別・時期別の栽培カレンダー

品種播種(ポット)植え付け開花収穫
早生種4月上旬〜中旬4月中旬〜下旬5月下旬〜6月中旬6月下旬〜7月中旬
中生種4月下旬〜5月5月下旬〜6月6月中旬〜7月7月中旬〜8月中旬
晩生種5月中旬〜6月6月中旬〜下旬7月中旬〜8月8月中旬〜9月

※霜や寒さの心配がある春先は、ポット育苗や直まきは4月中旬以降が安全です。

育てやすいエダマメの定番品種

湯上り娘(白毛豆・中早生)

  • 特徴:白毛で多収穫、主に東北・北陸地域に適しています。
  • 育てやすさ:中早生で比較的早めに収穫でき、育てやすいです。
  • おすすめポイント:味もよく、収穫量も豊富。家庭菜園に最適です。
いろはに農園では

いろはに農園では「湯上り姫」を栽培しています。
この品種は中早生で、直播きに適した時期が5月中旬と気温が安定しているため、
初心者の方でも無理なく栽培を始められるのが魅力です。
気温が安定していることで発芽率も高く、育てやすさを実感いただけます。

天ヶ峰(白毛豆・中晩生)

  • 特徴:白毛豆の中晩生種で、粒莢が多く、莢の太りが良好です。ほぼ全国で栽培可能です。
  • 育てやすさ:中晩生種で、栽培期間が長めですが、安定した収穫が期待できます。
  • おすすめポイント:多収穫が可能で、品質も良好です。

夏の声(白毛豆・早生)

  • 特徴:白毛豆の早生種で、粒莢が多く、莢の太りが良好です。ほぼ全国で栽培可能です。
  • 育てやすさ:早生種で、栽培期間が短く、初心者にも育てやすいです。
  • おすすめポイント:早期に収穫でき、新鮮なエダマメを楽しめます。

サッポロミドリ(白毛豆・早生~中生)

  • 特徴:白毛で粒莢が多いのが特徴。ほぼ全国で栽培可能。
  • 育てやすさ:早生~中生で収穫時期が安定し、初心者にも育てやすいです。
  • おすすめポイント:病気に強く、多収穫できるため家庭菜園での定番品種です。

サヤムスメ(白毛豆・中生)

  • 特徴:大きな莢で白毛、中生種。ほぼ全国で栽培可能。
  • 育てやすさ:中生で育てやすく、収穫時期も管理しやすいです。
  • おすすめポイント:家庭菜園向けのバランスの良い品種。

土づくりと畝の準備

step1『作付けの2〜3週間前』

有機肥料と苦土石灰(1㎡あたり100g程度)をまいて、しっかり耕しPHを調整します。

エダマメの適正なPHは6.0〜6.5(やや酸性〜中性)

step2『作付けの1週間前』

堆肥(1㎡あたり2kg程度)、化成肥料(8:8:8など80〜100g)、

苦土石灰をもう一度加えます。

step4『作付け直前』

畝は幅30〜40cm、高さ10〜15cm程度で、水はけをよくするためやや高めに作りましょう。

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タネまき

直まき(慣れてきたら)

  • 時期:4月中旬〜6月初旬
  • 1か所にタネ4粒、深さ3cm、株間20〜30cmでまきます。
  • 発芽後、鳥害が心配な場合は不織布や寒冷紗で保護すると安心です。
いろはに農園での失敗からのアドバイス

もし「直播き」と「ポットまき」で迷っている方がいらっしゃいましたら、

どちらも試してみることをおすすめします

いろはに農園では、初めてのエダマメ栽培を4月にポットにタネをまいて、ハウスの中で苗を育てましたが、多くの苗が発芽せず失敗してしまいました。
しかし気持ちを切り替え、5月に入り気温が安定してから畑に直播きを行ったところ、約1か月で直播きした場所から芽が出て無事成功しました。

また、発芽しなかった場所には、ポットで育てた苗を移植して補いました。

この方法なら、直播きで芽が出なかった場所を無駄にせず、効率よくエダマメ栽培を始めることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ポットまき(初心者さん向け)

  • 時期:4月上旬〜中旬
  • ポットにタネを2〜3粒ずつ、深さ約2cmにまきます。

定植(植え替え)のタイミング

エダマメは直播き(じかまき)で育てるのが一般的ですが、ポットや育苗トレーで苗を育てた場合は、苗がしっかりと育ってから畑へ定植(植え替え)してあげると元気に育ちます。

定植のタイミングはいつ?

エダマメの苗が本葉2〜3枚になった頃が、定植の目安です。

ポットまきの場合、タネまきから2週間〜3週間程度でそのくらいに育つことが多いですよ。

定植のポイント

  1. 気温が安定してから
    エダマメは高温を好むので、最低気温が15℃以上になってから定植するのがおすすめです。いろはに農園では、5月中旬頃に定植を行っています。
  2. 根鉢が崩れないように
    ポットから苗を出すときは、根鉢を崩さないように丁寧に扱いましょう。根が切れてしまうと活着が悪くなることがあります。
  3. 植え付け後はたっぷり水やりを
    定植後は、土となじむようにたっぷりと水やりをしてあげてくださいね。

定植の方法

畝(うね)を作る
畝

▶畝は幅30〜40cm、高さ10〜15cm程度で
 水はけをよくするためやや高めに作りましょう。

注意点

うどんこ病の対策として

高めに作ると良いでしょう。

株間(かぶま)をあける

苗と苗の間は20~30cmほどあけて、ゆったり植えましょう。
風通しと日当たりが良くなり、病気予防にもつながります。

タネまき
エダマメの種まき

▶1か所にタネ4粒、深さ3cm、
 株間20〜30cmでまきます。

水を与える

タネまき後は水を与えましょう。

注意点

エダマメの場合は水をあげすぎるとタネが腐ってしまう為、注意してね。

地面が乾いた場合は軽く湿る程度で大丈夫です。

直播きとの併用もおすすめ

もし直播きした場所の芽が出なかった場合や、スペースが余っている場合は、ポット苗を定植して補うのも良い方法です。直播きとポット苗をうまく組み合わせて、収穫量アップを目指しましょう♪

鳥害・虫害対策

エダマメは発芽直後に鳥や虫の被害を受けやすい野菜です。
発芽前後には寒冷紗や防虫ネットをかけ、被害を予防しましょう。

特に注意したい害虫

  • アブラムシ
  • カメムシ
  • シンクイムシ
  • ハスモンヨトウ

見つけ次第、早めに取り除き、被害が広がらないようにしましょう。

生育期の管理

水やり

  • 初期はやや乾き気味でも問題ありません。
  • 開花期から収穫期にかけては乾燥しないよう、朝または夕方にたっぷり水を与えます。
  • 梅雨時期は高湿度による根腐れに注意して、水はけも意識しましょう。

土寄せと支柱

▶草丈10cm、20〜30cmの頃に2回土寄せを行い、
 倒伏防止と根元の補強をします。

注意点

草丈が30cmを超えたら、
支柱を立てて紐で軽く固定すると風で倒れにくくなります。

追肥

エダマメは根粒菌が窒素を供給してくれるので、基本的には元肥だけで十分です。
開花後、様子を見ながら1〜2回、化成肥料(少量)を追肥しましょう。

花と収穫のタイミング

開花後、およそ40〜50日で収穫適期を迎えます(苗から数えると80〜90日程度)。
朝の涼しい時間に収穫すると鮮度が保てます。
莢を軽く押して、豆がしっかり詰まっていれば収穫OK。
莢が黄色くなり始めると硬くなるので注意しましょう。

収穫後の保存

  • 新鮮なうちに枝ごと塩茹でして、冷蔵または冷凍保存すると風味が長持ちします。
  • 莢のまま茹でてから莢をむいて保存するのもおすすめです。

病気と連作障害

エダマメは風通しの悪い環境では病気が出やすいので注意しましょう。

  • うどんこ病
  • べと病
  • 灰星病
  • モザイク病

密植を避け、風通しを確保するのがポイントです。
発病株は早めに抜き取って処分してください。

また、同じ場所で続けて育てると連作障害が出やすい野菜です。
少なくとも3〜4年は間隔を空けて栽培しましょう。

まとめ

  • 初心者さんには収穫時期が安定しやすい早生種がおすすめ。
  • 春は寒風対策にマルチや寒冷紗を活用。
  • 梅雨や夏の高温多湿期は通気性と排水を大切に。
  • 病害虫対策、追肥、水やりのポイントを押さえておけば、初めてでも安心です。
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駆け出しブロガー
野菜栽培歴3年の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑を借りて、 家族で野菜作り! 野菜の情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。
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