【今からでも間に合う!】エダマメのサヤに実が入らない原因と、間引きでぷっくり育てる方法
こんにちは、いろはにです。
夏の家庭菜園で人気のエダマメ。うちの畑でも、娘と一緒にタネから育ててきました。
花が咲き、サヤもついて、「いよいよもうすぐ収穫かな?」とわくわくしていたのですが……
いざサヤを触ってみると、中がスカスカ。実が全然育っていないのです。
いろいろと調べたりしたところ、今の時期でもできる対策がいくつかあることが分かりました。その中でも今回は、「間引き」に焦点をあててご紹介します。
よくある「実が入らない」4つの原因

肥料のあげすぎ(特に窒素)
エダマメは、根に“根粒菌”という菌がついていて、自分でチッソ分をつくる力があります。
そのため、チッソ肥料を多く与えすぎると、茎や葉ばかりが茂り、実がつかないという逆効果に。
開花後の水不足
エダマメは開花期〜結実期に、特に多くの水を必要とする野菜です。
この時期に土が乾くと、実が太らない、しぼんでしまう、ということが起こります。
葉の茂りすぎ・日当たり不足
エダマメは光合成でエネルギーを作り、実を太らせます。
でも、葉が混み合っていると、光も風も通らず、サヤの中の実が育ちにくくなります。
害虫(カメムシなど)の吸汁被害
カメムシがサヤに口を刺して汁を吸うと、中の実が育たずスカスカになることがあります。
外から見ただけでは気づきにくいので要注意です。

今からでも間に合う!「間引き」で改善する方法
エダマメの実が太るためには、葉の光合成で作られたエネルギーがしっかりとサヤに届くことが大切です。
ところが、葉が密集していたり、株同士が近すぎると――
- 日光が株の下まで届かない
- 蒸れやすく病気になりやすい
- 根のスペースが足りず、栄養が分散してしまう
こうした状態では、実がついても十分に太らず、スカスカのサヤになりやすいのです。
いろはに農園で実践!間引きの手順
いろはに農園でも、サヤができてからのこの時期に間引きを行いました。
やりすぎず、やさしく整えることを意識した作業です。
- 株と株の間隔:15〜20cm程度空いていない場合は密植の可能性。
- 葉の込み具合:葉が重なり合っていて、下のサヤに日が当たらない。
- 弱い株:茎が細く、明らかに元気がない株は候補に。
- 全体の1/4以下を目安に、少しずつ整理。
- いきなり多くを取らず、「光と風が通る」を意識。
- 特に南側からの光が株元に届くようにします。
- 手で引き抜くと根を痛めることがあるため、ハサミで根元からカット。
- なるべく朝の涼しい時間帯に行い、作業後はしっかり水やり。
- 葉が重なっている部分を、1〜2枚だけ切ることで光が差し込みます。
- 株の上部よりも下部や内側の葉を中心に整理します。
間引き後の変化(いろはに農園の実感)
間引きと摘葉を行って2〜3日後から、株元のサヤが日光を浴び、ぷっくりとしてくる様子が見られるようになりました。
また、風通しが良くなったおかげで、朝夕の水やりもしっかり根まで届くように。
病気や虫の被害も減り、全体的に健康な色に戻ってきたのが印象的でした。
間引きの注意点
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 一度に大量に間引く | 株がショックを受け、逆に実が育たない可能性 |
| 晴天・日中に作業する | 葉がしおれやすく、株がダメージを受ける |
| 元気な葉を切りすぎる | 光合成力が落ちて逆効果になることも |
収穫の目安と今後のお世話
- サヤを指で軽くつまんで、ぷっくりと硬さを感じるようになれば収穫適期。
- 朝の水やりを続けながら、葉の色やサヤのふくらみをよく観察しましょう。
- 害虫が増える時期なので、カメムシ対策は引き続き忘れずに。
ご質問や「こんな状態だけどどうすれば?」などあれば、お気軽にコメントくださいね
これからも、家庭菜園での気づきや失敗も含めて、丁寧にお届けしていきます。
