家庭菜園の基本

【緑肥活用|家庭菜園の土づくり】アウェナストリゴサをマルチから土壌改良へ

緑肥マルチ
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こんにちは。いろはに農園です。

春のやわらかな日差しの日が増え、畑に出るのが気持ちよい季節になってきました。今年のいろはに農園では、はじめて緑肥栽培に挑戦しています。

今回タネ播きをしたのは「アウェナストリゴサ」です。

緑肥は通常、育てたあとに土へすき込んで土壌改良に利用します。

「1度のタネ播きで、2度の美味しい成果」を届けてくれる、自然の力を活かした優しい循環型の土づくり。我が家の畑での挑戦を、スケジュールと合わせて丁寧にご紹介します。

アウェナストリゴサを選んだ理由

アウェナストリゴサは、イネ科のエンバクの仲間の植物です。緑肥として広く利用されている作物で、家庭菜園でも扱いやすい特徴があります。

センチュウ対策

家庭菜園では、大根やジャガイモなどの根菜類を育てると、表面に黒い斑点ができたり、肌が荒れたりすることがあります。

これは、土の中にいるキタネグサレセンチュウが原因のひとつとされています。

アウェナストリゴサは、このセンチュウの増殖を抑える働きがあると言われており、育てることで土壌環境の改善が期待できます。

土壌改良・地力回復

緑肥の本来の役割は、育てた植物を土へすき込み、有機物を補給することです。

アウェナストリゴサも刈り取ってすき込むことで、土の中でゆっくりと分解され、土の有機物として畑に還っていきます。

分解された有機物は土の中の微生物のエサとなり、

  • 土がふかふかになる
  • 水持ちが良くなる
  • 微生物が増える

といった、土壌環境の改善につながります。

防風対策

アウェナストリゴサは草丈が高くなるため、風よけとしての役割も期待できます。

畑を覆うように育つことで、強い風が直接土に当たるのを防ぎ、乾燥や土の流出を抑える効果があります。

根の力で土を耕す

もうひとつの大きな特徴は、根の力です。

アウェナストリゴサは根が深く伸びるため、

  • 固くなった土をほぐす
  • 水はけを良くする
  • 空気が入りやすい土にする

といった効果が期待できます。

アウェナストリゴサの年間スケジュール

まず、春から秋にかけての全体像を把握しましょう。一度のタネ播きで、二度の大きな役割を担ってもらいます。

時期作業工程役割とメリット
3月中旬〜4月タネ播き土壌の浄化(センチュウ対策)
5月中旬刈り取り・マルチ利用夏野菜の保護(泥跳ね・乾燥防止)
6月〜8月再生・再成長通気性の改善(深い根による耕運効果)
9月〜10月すき込み有機物の補給(ふかふかの土へ)

タネ播きからスタート

温暖な地域では、3月中旬ごろがタネ播きのタイミングになります。

タネ播き手順

畑の準備(除草と整地)

まずタネを播く場所の雑草を取り除きます。その後、クワで土の表面を軽く整えておきます。

タネをばら播きする

タネを全体に均一になるようにばらまきます。

覆土して軽く押さえる

タネが隠れる程度に薄く土をかけ、手や足で軽く押さえて土となじませます。

ポイント

タネ播き後は、タネが流れないようにやさしく水やりをして土を湿らせておくことが発芽をそろえるポイントです。

気温や天候にもよりますが、およそ1週間ほどで発芽してきます。

刈り取り

5月頃になると、アウェナストリゴサは50〜80cmほどまで成長します。

このタイミングで、一度刈り取りを行います。

ここで大切なのは、根ごと抜かずに刈り取ることです。

成長した緑肥
10cmほど残して刈り取る

株元を少し残して刈ることで、その後新しい芽が伸びて再び生育します。

地際から10cmほど上を残して刈り取るのがポイントです。

ばあちゃん
ばあちゃん

刈り草をマルチとして活用

草マルチ前
草マルチ後

刈り取ったアウェナストリゴサは、夏野菜の株元に敷いて刈り草マルチとして利用します。

刈り草マルチには、次のような効果があります。

  • 泥はねを防ぐ
    :雨による土の跳ね返りを抑え、葉への泥はねによる病気の予防につながります。
  • 乾燥を防ぐ
    :夏の強い日差しから土を守り、水分の蒸発を抑えます。
  • 地温の上昇を抑える
    :真夏の強い日差しから土を守り、地温の上がりすぎを防ぎます。

また、時間が経つにつれてマルチはゆっくり分解され、土の有機物として畑に還っていきます。

再生力を活かした「耕運効果」

刈り取った後の切り株からは、数日で新しい芽が伸びてきます。

夏の間、アウェナストリゴサは再び成長を続けます。この際、根は1m以上の深さまで伸びることがあります。

硬く締まった下層の土を根が突き抜けるため、水はけの改善が期待できます。

ポイント

夏野菜の隣で育てる場合は、大きくなりすぎないよう適宜高さをカットし、その分をさらにマルチとして株元に足してあげましょう。

最後は土壌改良へ

夏野菜の収穫が終わる頃、アウェナストリゴサの最後の役割です。

二度目に育った株を刈り取り、今度は土にすき込んで土壌改良を行います。

すき込み手順

刈り取って細かく刻む

まずアウェナストリゴサを刈り取り、10〜20cmほどの長さに細かく刻みます。分解が進みやすくするための作業です。

米ぬかを軽くまく

刻んだアウェナストリゴサの上に、米ぬかを軽くまきます。微生物の働きが活発になり、分解を助けてくれます。

土と混ぜてすき込む

クワなどを使って、刻んだアウェナストリゴサを土とよく混ぜながらすき込みます。

注意点

すき込み直後は分解の過程でガスが発生することがあります。

すき込み後は、2週間〜1ヶ月ほど土を休ませてから植え付けるようにしましょう。

時間が経つとアウェナストリゴサは土の中で分解され、土の有機物として畑に還っていきます。

まとめ

アウェナストリゴサは、センチュウ対策や土壌改良など、さまざまな役割を持つ緑肥です。

今回いろはに農園では、土にすき込むだけでなく、刈り草マルチとして活用する方法にも挑戦しています。

春にタネ播きをして育て、初夏に刈り取って夏野菜のマルチとして利用し、その後は再び育った株を土壌改良として畑へ還します。

このように、植物の力を循環させながら土づくりができるのも、緑肥栽培の大きな魅力です。

アウェナストリゴサのタネから始まる土づくり。いろはに農園でも、この緑の循環がどのような結果になるのか楽しみにしています。

ABOUT ME
いろはに農園
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駆け出しブロガー
野菜栽培歴5年(2021年~)の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑(約400㎡)を借り、家族で家庭菜園を楽しむ主婦です。トマト、タマネギ、ダイコンなどを中心に栽培し、育て方を発信しています。
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