【秋キュウリの地ばい栽培】日よけと敷きワラで猛暑を乗り切る!長く楽しむ育て方
秋キュウリは、夏の厳しい暑さが落ち着く時期から本格的な収穫を迎え、キュウリ本来のみずみずしさと引き締まった歯ごたえを楽しめる非常に魅力的な野菜です。
今回は、支柱を使わず地面の上で広々と伸ばして育てる地ばい栽培での育て方をご紹介します。
8月の植え付け時期は強烈な直射日光が差し込み、植えたばかりの苗にとっては過酷な環境です。
日よけ資材(遮光ネットやすだれ)と敷きワラを上手に活用して、苗を守りながら秋遅くまで美味しく育てるコツを順を追って詳しく解説します。
秋キュウリと地ばい栽培の特徴
夏キュウリと比べると、秋キュウリは気温が徐々に下がり始める時期にじっくり育つため、皮が柔らかく甘みがしっかりのりやすいのが大きな特徴です。
地ばい栽培には、以下のようなメリットがあります。
| メリット | 詳細・効果 |
| 作業がシンプル | 支柱立てやネット張りの手間がなく、高い位置への誘引作業も不要です。 |
| 土の乾燥・地熱上昇の防止 | つるや葉が地面を広く覆うことで、直射日光による土の乾きを抑えます。 |
| 強風・台風に強い | 低い位置で成長するため、秋口の台風シーズンでも風の影響を受けにくく株が安定します。 |
苗の植え付けと暑さ対策
8月の植え付け直後は日光が強すぎると、根がまだ張っていない苗の水分が奪われ、あっという間に枯れてしまうことがあります。
植え付けと同時にしっかりとした暑さ対策を行いましょう。
土づくりの手順
土1㎡あたり苦土石灰を約100g混ぜ込んで、深く丁寧に耕しておきます。
完熟堆肥(2kg/㎡)と化成肥料(100g/㎡)を入れて混ぜ合わせ、畝(うね)を作ります。
植え付けの手順

バケツなどの容器に水を張り、植え付け前にポットごと苗を水に漬けておきます。
漬ける時間は5〜10分が目安ですが、ポットから気泡が出なくなれば完了です。
しっかりと水を含ませることで根の張りがよくなり、夏場の猛暑にも耐えられる強い苗になります。
株同士の間隔は60cm〜80cmとゆったり広めにとります。
あらかじめ植え穴に十分な水を含ませておきます。
ポットから根鉢を崩さずに取り出し、根鉢の表面が周りの土と同じ高さか、やや高めになるよう浅植えにします。
株元にたっぷりと与え、土と根をしっかりと馴染ませます。
日よけ資材(遮光ネット・すだれ)による暑さ対策

強烈な直射日光を直接当てるのを防ぎ、風通しを確保しながら適度な日陰を作ることで、幼苗期の葉焼けや萎れを防ぎます。
活着後は十分な日光が必要になるため、新しい葉が展開し始めたら数日かけて日よけを外します。遅くとも8月下旬頃までには撤去するのが目安です。
地ばい栽培のお手入れポイント
敷きワラによる病気予防と地熱・保湿対策
地ばい栽培において最も重要なのが「敷きワラ」です。

株元から畝全体にワラを敷くことで、夏の強烈な太陽光による地熱の上昇を抑え、土の水分蒸発を防ぎます。
また、葉や実が直接土に触れるのを防ぎ、雨の泥はねによる病気(炭そ病など)を予防する重要な役割もあります。
つるが伸び始めるタイミングに合わせて、畝全体へ広げておきましょう。
整枝(つるの整え方)
親づるの摘心
- 本葉が5〜6枚になったら、親づる(主軸)の頂点を摘心(カット)します。
子づる・孫づるの育成
- 摘心後は子づるが勢いよく伸び、子づるや孫づるに実がつくようになります。
- つる同士が混み合わないよう、敷きワラの上へ扇状に広げてあげると日当たりと風通しが良くなります。
水やりと追肥
水やり
朝の涼しい時間帯にたっぷり与えます。特に実が大きく膨らむ時期の乾燥は厳禁です。日中の暑い時間帯の水やりは根を傷めるため避けます。
追肥
最初の実が実り始めたら追肥をスタートします。
2週間に1回のペースで、株元から少し離れた敷きワラを持ち上げ、化成肥料をひとづかみ(約20〜30g)施して軽く土と馴染ませます。
収穫のコツとおススメの楽しみ方
開花から7日〜10日ほどで収穫サイズに育ちます。
やや小ぶりの18cm〜20cm程度で早めに収穫を続けることが、株を疲れさせず秋遅くまで長く収穫を楽しむ最大のコツです。
採れたての秋キュウリは皮が柔らかく、歯ごたえが抜群です。
シンプルな塩もみや叩きキュウリ、浅漬けなどで、素材ならではのみずみずしい美味しさを贅沢にお楽しみください。


