野菜の育て方

【近年の猛暑対策】失敗しないキャベツのタネ播きガイド!9月から始める安心育苗

キャベツのタネ播き
iro168

「今年こそタネから育ててみたい!」という方も多いのではないでしょうか。

しかし最近は夏の猛暑が長引き、「タネを播いても芽が出ない」「暑さで萎れてしまう」といったお悩みをよく伺います。

そこで今回は、近年の気候に合わせたおすすめの「9月播き」キャベツ栽培について、タネ播きの手順とコツを簡潔にご紹介します!

なぜ「9月」のタネ播きがおすすめなの?

大手種苗メーカーのタキイ種苗などのマニュアルによると、キャベツの発芽適温は「20℃〜25℃」とされています。

以前は7月下旬〜8月上旬ごろにタネを播く「夏播き」が定番でしたが、近年の8月は30℃を超える日が当たり前のように続きますよね。

キャベツは高温になると発芽しにくくなり、発芽率が低下することがあります。

特に夏の暑い時期は、地温の上昇や土の乾燥にも注意が必要です。

9月に播くメリット

いろはに農園では無理に暑い時期に播かず、気温が落ち着いてくる「9月」にタネを播く方法をとっています。

発芽率が良くなる

朝晩の気温が下がり、発芽適温である20℃〜25℃前後に近づくため、揃って元気な芽が出てきます。

害虫の被害を減らせる

夏のピーク時に比べてアオムシやコナガなどの害虫活動が落ち着いてくるため、苗の管理がぐっと楽になります。

春に向けて柔らかいキャベツが収穫できる

秋にじっくり苗を育て、冬を越して春先(3月〜4月頃)に柔らかく甘みのあるキャベツを収穫することができます。

「時期を少し後ろにずらすこと」が、近年の猛暑を乗り切る一番のコツですよ。

タネ播きに必要な道具

作業を始める前に、必要な道具を用意しておきましょう。

用意するもの

  • キャベツのタネ
  • 36穴セルトレイ
  • 市販のタネ播き用の土
  • 土を混ぜる用の大きなバケツ
  • ジョウロ
  • 新聞紙 または 防虫ネット

なぜ「36穴セルトレイ」を使うの?

キャベツの育苗では72穴などの少し小さなセルトレイもよく使われますが、いろはに農園では「36穴セルトレイ」を愛用しています。

一般的なトレイより1穴あたりの土の容量が大きいサイズを選ぶ理由

  1. 土の量が多いため、乾燥しにくく、しっかり水分を保持してくれます。
  2. 「週末しか畑の作業ができない」という環境でも、苗が根詰まりしにくく、定植のタイミングに多少のゆとりが生まれます。
注意点

唯一のデメリットは「タネ播き用の土が多く必要になること」ですが、苗を健やかに安心して育てるための投資として、とてもおすすめの工夫です。

失敗しないタネ播きの手順

失敗しないタネ播きの手順

それでは、実際にタネを播いていきましょう。丁寧に行うことで、元気な芽が揃って出てきてくれます。

土にあらかじめ水分を含ませる

市販のタネ播き用の土は乾燥していると水を弾きやすいため、セルトレイに詰める前にバケツやタライの中で土に水を含ませておきます

ポイント

手でキュッと握るとかたまり、指で突くとパラッと崩れるくらいの湿り気を目安に、全体をしっかり湿らせておきましょう。

セルトレイに土を詰める

あらかじめ湿らせた土を、36穴セルトレイの各マスに隙間なく詰めていきます。

トレイの端を持ってトントンと軽く机に落とすようにすると、土が沈んで密度が均一に揃いますよ。

土が沈んだ分、足りないところは補充し、表面を平らにしておきます。仕上げに、上からジョウロで優しく全体をお水で湿らせておきましょう。

タネを播く穴をつくりタネを播く

指の腹などを使って、各マスの中央に深さ1cmほどのくぼみを作ります。

タネの穴
ポイント

深すぎると発芽に時間がかかり、浅すぎるとタネが乾燥してしまうため、1cm程度がベストです。

1つの穴につき、タネを1〜2粒ずつ重ならないように離して播きます。

覆土と鎮圧

タネを播いたら、1cm程度を目安に薄く覆土します。

かぶせた後、指の腹で優しくキュッと押さえて鎮圧してください。

タネと土を密着させましょう。こうすることで、タネが土の水分をしっかりと吸うことができます。

仕上げの水やり

最後に、かぶせた土が流れないようにハス口を上に向けて、優しく水やりをします。

あらかじめ土を湿らせているので、水がすーっと馴染んでくれますよ。

発芽前後の管理とコツ

タネを播いた後は、発芽までの置き場所や水やりに気を配りましょう。

置き場所と乾燥対策

9月中旬とはいえ日中はまだ日差しが強い日もあるため、発芽までは直射日光を避けた風通しの良い日陰で管理します。

土の表面が乾かないよう、湿らせた新聞紙をトレイの上にかぶせておくと乾燥防止に効果的です。

水やりの頻度

土の表面が乾かないように、毎朝お水をあげましょう。

発芽までは絶対に土を乾燥させないことが大切です。

発芽したら日に当てる

タネを播いてから3日〜5日程度で可愛らしい双葉が顔を出します。

発芽を確認したら新聞紙を外し、明るく日当たりのよい場所へ移します。

ただし、残暑が厳しい日は強い直射日光を避け、必要に応じて遮光します。

注意点

日陰に置いたままにすると、茎がひょろひょろと細長く伸びてしまう(徒長する)原因になります。

間引き作業

芽が出揃ったら、元気な苗だけを残す「間引き」を行います。

1回目の間引き(双葉が開いた頃)

双葉がしっかりと開いたら、形の悪いものや茎が伸びすぎているものを間引き、1穴につき2本にします。

2回目の間引き(本葉1〜2枚の頃)

本葉が出てきたら、さらに生育の良い方を1本残し、最終的に1穴につき1本に絞ります。

ポイント

間引く苗は、残す苗の根を傷めないよう、ハサミで株元から切り取ります。

間引きをした後は、苗が倒れないように根本に少し土を寄せてあげると安定します。

キャベツのタネ播きでよくあるお悩みと対策

Q
芽が出ない、または発芽がばらばらになる理由は?

「水分不足」または「温度が高すぎる」ことが考えられます。

Q
発芽直後に虫に葉っぱを食べられてしまいました。

タネ播き直後から「防虫ネット」を被せましょう。

秋口もまだまだ害虫の活動期です。セルトレイごと防虫ネット(メッシュの細かいもの)で覆っておくことで、卵を産み付けられるのを防ぐことができます。

おわりに

近年の気候の変化に合わせて、野菜作りのタイミングや準備も少しずつ工夫していくことが大切ですね。

あらかじめ土をしっかり湿らせて準備をし、気温が落ち着く「9月」に時期をずらすことで、初心者の方でも失敗なく立派なキャベツの苗を育てることができます。

36穴トレイを使ってゆったりと苗を育て、春に美味しい自家製キャベツを収穫してみませんか?

次回のブログでは、「畑への植え付けと土作り」について詳しくお話しする予定です。どうぞお楽しみに。

それでは、今日も素敵なガーデニングライフをお過ごしください。

ABOUT ME
いろはに農園
いろはに農園
駆け出しブロガー
野菜栽培歴5年(2021年~)の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑(約400㎡)を借り、家族で家庭菜園を楽しむ主婦です。トマト、タマネギ、ダイコンなどを中心に栽培し、育て方を発信しています。
記事URLをコピーしました