トラブル対応

【粘着くん液剤とは?使い方と効果】アブラムシ・ハダニ・うどんこ病対策

粘着くん
iro168

こんにちは、いろはに農園です。

春から夏にかけては、キュウリやナス、トマト、カボチャなどに害虫や病気が発生しやすい時期です。特にアブラムシやハダニなどは、気づかないうちに増えてしまうことがあります。

「強い農薬は使いたくない」「収穫前でも安心して使いたい」

そんな時に便利なのが、いろはに農園でも購入した「粘着くん液剤」です。食品由来のデンプンを使った、やさしく使いやすい農薬として人気があります。

今回は、特徴や使い方、効果をしっかり出すコツをご紹介します。

粘着くん液剤とは?

粘着くん液剤は、食品由来のデンプンを有効成分とした農薬です。

農林水産省の登録では、有効成分は「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン 5.0%」となっています。

一般的な殺虫剤のように毒性で駆除するのではなく、害虫の体をデンプンで包み込み、気門(呼吸する場所)をふさいで窒息させるという物理的な仕組みで効かせます。

また、うどんこ病に対しても登録があり、病気の初期防除にも活用できます。

そのため

  • 薬剤抵抗性がつきにくい
  • 野菜類では収穫前日まで使える
  • 家庭菜園でも取り入れやすい

という大きなメリットがあります。

強い農薬に抵抗がある方や小さな子供がいる家庭でも安心出来る使いやすい農薬です。

いろはにママ
いろはにママ

効果が期待できる病害虫

アブラムシ

新芽やお葉に集まり、汁を吸って生育を弱らせる害虫です。

特にキュウリ、ナス、ピーマン、トマト、ソラマメなどで発生しやすく、春から初夏にかけて一気に増えることがあります。

放置するとウイルス病を運ぶ原因にもなります。葉が縮れたり、新芽の元気がなくなっていたら注意が必要です。

ハダニ

葉の裏に付きやすく、とても小さいため見つけにくい害虫です。

こんな症状が出たら要注意
  • 葉が白くかすれる
  • 葉が乾いたように見える
  • 細かいクモの糸のようなものが付く

特にナス、キュウリ、スイカ、イチゴ、インゲンなどで発生しやすく、乾燥する時期に増えやすいのが特徴です。広がると株全体が弱りやすいため、早めの対策が大切です。

コナジラミ

白い小さな虫で、葉を触るとふわっと飛び立つのが特徴です。

特にトマト、ナス、キュウリ、ピーマン、キャベツなどで見かけやすく、気温が上がる時期に増えやすくなります。

汁を吸って株を弱らせるだけでなく、病気を媒介することもあるため注意が必要です。葉の裏に集まりやすいので、こまめな観察が大切です。

うどんこ病

うどんこ病は、葉の表面に白い粉をまぶしたようなカビが発生する病気です。

こんな症状が出たら要注意
  • 白い粉をまぶしたような症状
  • 葉が白っぽく広がる
  • だんだん葉が弱ってくる

特にキュウリ、カボチャ、ズッキーニ、ナス、オクラなどで発生しやすく、風通しが悪い時期や株が混み合った時によく見られます。

粘着くん液剤は害虫対策のイメージが強いですが、実はうどんこ病にも使えるのが大きな魅力です。

粘着くんの使い方

希釈倍率は100倍

基本は100倍希釈です。

水の量薬剤量
1L10ml
5L50ml
10L100ml

このくらいを目安にします。

かなりシンプルなので、初心者でも扱いやすいです。

作り方の手順

粘着くんの容器をよく振る

粘着くん液剤は成分が分離しやすいため、使用前に容器をしっかり振ります。

この作業を省くと薬剤が均一に混ざらず、十分な効果が得られない場合があります。

薬剤を入れる

1Lの散布液を作る場合は、薬剤を10ml計量して容器に入れます。

水は半分入れる

薬剤を入れた容器に、水を半分(約500ml)入れます。

その後、容器のフタを閉めてしっかり振り、薬剤を十分に混ぜ合わせましょう。

残りの水を入れる

残りの水(約500ml)を加え、再度よく振って混ぜれば完成です。

散布液が均一に混ざることで、葉全体にムラなく薬剤を付着させることができます。

注意点

希釈液は劣化や分離の可能性があるため、その日のうちに使い切ります。作り置きはせず、必要量だけ作るのが基本です。

効果をしっかり出すコツ

葉の裏までしっかり散布する

粘着くんは付着した場所に効果が出るため、葉の表だけでなく葉裏までしっかり濡らすことが大切です。特にハダニやコナジラミは葉裏に多いため、重点的に散布します。

害虫の発生初期に使う

大量発生してからでは物理的にすべてを包むのが難しくなり、効きにくくなります。「少しいるかも?」くらいの早い段階での散布がベストです。

卵には効果がない

粘着くん液剤は成虫や幼虫にはしっかり効果がありますが、卵には効果がありません。そのため、後からふ化した害虫が再び増えてしまうことがあります。

よりしっかり防除するためには、5〜7日後に再散布するのがおすすめです。

高温・強い日差しの時間帯は避ける

高温時や強い日差しの中では、葉が濡れたまま長時間残ることで薬害が起こることがあります。

そのため朝の涼しい時間や夕方の気温が下がった時間の散布がおすすめです。

やさしい農薬でも、このひと工夫で失敗を減らせます。

いろはに農園で使ってみた

今年のいろはに農園では、ソラマメにアブラムシが大量発生しました。

特に茎の先端や新芽の周辺にびっしりと集まり、葉がベタつくほど密集している状態でした。

最初は手で取り除いたり水で洗い流したりしていましたが、数が多くなり管理が追いつかなくなったため、粘着くん液剤を使用してみました。

100倍に希釈し、アブラムシが集まっている茎先や葉の裏までしっかり散布しました。

すると翌日には、あれほど密集していたアブラムシが劇的に少なくなっていました。

散布前は新芽が見えなくなるほどアブラムシが集まっていましたが、目に見えて数が減り、被害の拡大を抑えることができました。

その後も株の様子を見ながら追加で散布したところ、アブラムシの再発生を抑えることができました。

ソラマメはアブラムシが発生しやすい野菜ですが、早めの段階で粘着くん液剤を使用することで、防除の負担を大きく減らせると感じています。

まとめ

粘着くん液剤は、アブラムシ、ハダニ、コナジラミ、うどんこ病の4つに対応しやすく、家庭菜園ではかなり頼れる存在です。

「虫も病気も、できるだけやさしく防除したい」そんな方には、とても使いやすい一本だと思います。

大切なのは以下の3つです。

  • 発生の初期に使う
  • 葉裏までしっかり散布する
  • 数日後に再散布する

やさしく、でもしっかり守る。そんな家庭菜園らしい丁寧な防除として、ぜひ活用してみてくださいね。

ABOUT ME
いろはに農園
いろはに農園
駆け出しブロガー
野菜栽培歴5年(2021年~)の30代専業主婦。 おばあちゃんの畑(約400㎡)を借り、家族で家庭菜園を楽しむ主婦です。トマト、タマネギ、ダイコンなどを中心に栽培し、育て方を発信しています。
記事URLをコピーしました